日本オリンピック委員会(JOC)は9日、都内で「オリンピックコンサート2017」を開催。

 藤岡幸夫氏指揮・THE ORCHESTRA JAPANが奏でるシンフォニーと、歴史に残る感動的なオリンピック映像の競演という贅沢なコンサートで、生演奏とともに「記憶に残る名シーン」がスクリーンで蘇った。映像の締めは、2014年のソチ五輪での浅田真央のフリー演技だった。

 トークコーナーに登壇したのは小塚崇彦。

 バンクーバー五輪では8位に入賞し、世界選手権2位まで上り詰めた小塚だが、ソチ五輪前の全日本選手権で第3位に入りながら、高橋大輔に負けて代表に選ばれず、涙をのんだ。ソチ五輪後も現役続行したが、昨年に惜しまれつつ引退した。

 現在はトヨタに勤務する会社員で、4月末には第一子となる女児が誕生し、インスタでイクメンぶりを公にしている。

 浅田真央のスケート仲間で同じ佐藤信夫コーチの下でスケートの基礎をしっかり学んだ。

 小塚が公の場で、ソチ五輪の話をすることはほとんどなかったが、淡々とこう語った。

「ソチでの真央の演技は日本で見ていました。あの場は不思議。五輪は一番集中できた場で、あそこに行くと感じるものが違うんですよ」

 フィギュアスケートを日本に伝え、「スケートの父」と称される小塚光彦氏の孫で、幼い頃から英才教育を受け、スケーティング技術では世界でもトップレベルといわれた小塚。浅田真央もその技術には一目おいていた。

 来年の平昌五輪では男子はジャンプ4回転時代となり、羽生結弦の2連覇も期待されるが、小塚はスケートはジャンプだけではないという。

「ジャンプだけを評価するのではなく、スピン、ステップなど表現のすべてを見てもらえるといいなと思う」

 浅田真央や小塚のような、美しいスケートで世界の人々を魅了する選手がこれからも活躍することを期待したい。「スポーツは芸術」なのだ。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日オンライン限定記事