「瀬戸の花嫁」などのヒット曲で知られる歌手の小柳ルミ子(65)。マージャンなど様々な方面でも才能を見せているが、最近はサッカーの解説で注目されている。

 7月9日にはフジテレビ系のスポーツニュースに出演し、浦和レッズ対アルビレックス新潟戦についてコメントもしている。

「(浦和は)前半は自信がなかった。慎重すぎて、すごく消極的だった。先制されたあと、開き直っていつもの浦和の良さが出た」

 実は小柳は大のサッカーファン。チーフマネジャーによると、年間2千試合以上見ている。1日5、6試合、仕事のない日は10試合ほど見るという。

「もともと3、4時間の睡眠で、夜型の生活の人。海外の生放送を見たり、iPad(アイパッド)でオンデマンドの放送を見たりしています」(チーフマネジャー)

 Jリーグや欧州のリーグなど国内外の様々な試合を見ているが、特に好きなのがスペインリーグ。バルセロナのスター選手メッシの大ファンだ。

 7月13日には、都内であった楽天とバルセロナとのパートナーシップ記念パーティーに招待された。来日していた“生メッシ”を近くで見た小柳は興奮した様子で、「信じられない!」と声を上げていた。

 観戦時は気になった情報を細かくメモし、監督や選手の発言に気を配る。ノートにまとめた内容は、浦和レッズで日本代表DFの槙野智章に「分析がすごい」と言わしめたほどだ。

 小柳のブログを見ると、「すごさ」がうかがえる。例えば3月28日のW杯アジア最終予選のタイとの試合で、こんな指摘をしている。

<ボランチに起用された酒井が守備に追われ動き回った為、中盤が手薄になり、ボールの出し所がなく、慌てるシーンが何度もあった。山口がもっとカバーしなくては>

 サッカーに関心を持ったきっかけは、2002年の日韓ワールドカップでイングランド代表選手だったデービッド・ベッカム。その後、メッシの活躍を見てのめり込んだ。

「持病がありながらも、一生懸命頑張ってきたメッシの生い立ちに共感したようです」(チーフマネジャー)

 7月15日には浦和レッズ対ドルトムント(ドイツ)戦のフジテレビ系の生中継で、副音声ながら解説者としてデビューする。小柳の批評を読んだことのあるスポーツライターの加部究さんは期待を語る。

「自分の視点で、みんなが的を射たと思えることを言える。サッカー界とのしがらみがないので、言うべきことを言えるのではないのでしょうか」

 今後も解説を続けるかどうかは決まっていないが、

「プロ解説者ではないので、サッカーに対する愛や分析、哲学を、小柳なりに語る場が増えればうれしいですね」(チーフマネジャー)

 サッカー愛のおかげで、ファンは艶っぽい声を“お久しぶり”にテレビで聞けるようになるかもしれない。

(本誌・吉崎洋夫)

※週刊朝日 2017年7月28日号を加筆