6月16日、昭和天皇の妃、香淳皇后の逝去20年をしのぶ二十年式年祭の儀が執り行われた。皇居の宮中三殿では天皇陛下と雅子さま、秋篠宮ご夫妻らが、東京・八王子の武蔵野東陵では眞子さまと佳子さまが、それぞれ参拝。外出を伴う皇族方の報道は、久しぶりだ。



 コロナ禍で、皇室の公務も私生活も「ステイホーム」が続く。5月に予定された両陛下の英国訪問や国内公務も延期・中止。国民から皇室の姿が見えづらくなるなか、天皇ご一家はじんわりと令和色を出しつつある。

 平成では天皇と皇后で別だった外務省総合外交政策局長のご進講を、令和では一緒に受けた。「上皇后陛下は『天皇へのご進講は、国の重要なお仕事なので、皇后は同席すべきではない』とのお気持ちだったのでは。一方、令和の両陛下が同席されたのは、新しい時代感覚であると感じます」(宮内庁OBの山下晋司氏)

 明治時代から皇后が受け継いできたのが、養蚕だ。先日、成長した蚕を「蔟(まぶし)」と呼ばれる網に移す「上蔟(じょうぞく)」の作業を天皇陛下と一緒にしたと報じられた。上皇さまも一緒に繭を収穫することはあったが、「天皇が上蔟を手伝う様子を公表したのは珍しい。平成の代替わりでも、天皇が庶民化したと指摘されましたが、令和ではその流れが一層、進むでしょう」(同)。

 愛子さまが学習院初等科のころから続けている蚕の飼育や、自ら撮った蚕の写真を宮内庁が公表すると、世間は好意的に受け止めた。

 一方で、秋篠宮家はコロナ禍に苦しむ人のために、と動いた。職員らと総出で医療用のガウン300着を手作り。励ましのメッセージとともに恩賜財団済生会(東京都)へ届けられた。

 済生会は「誇りをもって困難を乗り越えて」という秋篠宮さまのメッセージをホームページに掲載。だが、ガウンの寄付に難癖をつけられるなど秋篠宮家への批判はおさまらない。「眞子内親王と小室圭さんの結婚問題を長く中ぶらりんな状態にしていることが、秋篠宮家全体の評判を落とし、批判の口実を招いているのでしょう」(同)

 眞子さまの「結婚宣言」も封印されたままだ。米国留学中の小室さんの論文が、法律の専門誌に掲載されるなど頑張りは伝わるものの、問題の発端である小室家の金銭トラブルは解決していない。秋篠宮ご夫妻の悩みは当面、消えそうにもない。(本誌・永井貴子)

※週刊朝日  2020年7月3日号