中学教師のおぞましい犯罪が明らかになった。

 大阪府警は9月3日、SNSで知り合った男性8人に睡眠薬入りの酒を飲ませ、性的暴行を加えた準強制性交等や準強制わいせつの疑いで、大阪市立我孫子南中学校の元教師、北條隆弘容疑者(42)と元会社員、矢上大助容疑者(44)を逮捕した。

 2人は10年ほど前に同性愛者の出会い系サイトで知り合ったという。事件が発覚したのは、2人が当初、東京のホテルで犯行に及んだこと。警視庁に被害届が出され、2人を特定し、逮捕して捜索したところ、大量の写真が出てきた。そこで、さらなる犯行がわかり、大阪府警が捜査に着手したのだ。犯行の手口を捜査関係者がこう話す。

「SNSを通じて、中学校の教師である北條容疑者が『学校の授業で使用する、スーツ姿の写真撮影に協力してくれる人』という名目で募集をかける。謝礼は1万円。そして、応募してきた男性を大阪市内の自宅に呼びよせる。ドアをあけたり、おじぎをしたり、歩いているところなどの写真を撮影して相手を信用させる。食事の風景も必要と、写真をとり、酒を飲ませる。その隙に、睡眠薬を混ぜた酒にすり替え、飲ませる。意識を失ったところを、2人でわいせつ行為に及んでいた」

 大阪府警が調べたところ、2人の自宅などから100人以上が被害にあったとみられる写真が押収された。北條容疑者は大阪府警だけで5件、警視庁で2件。矢上容疑者は大阪府警が2件、警視庁で1件、すでに逮捕、起訴されている。なぜ、このような犯行が実行できたのか?

「8年ほど前に矢上容疑者が不眠症だといって、医者から睡眠薬を入手。それを使って、わいせつ行為の犯行をはじめた。それを北條容疑者に自慢すると『自分もやりたいから、10錠5000円で譲ってほしい』と睡眠薬を買い、犯行に及ぶようになった。2人の性的な好みから、スーツ姿の若い男性と限定。中には、被害者の免許証など個人が特定できるものを映しながら、性行為している卑劣な動画も押収されている。北條容疑者は、わざわざスマホ用の自撮り棒を使って、わいせつ行為を撮影していた。立件されているのは2017年から2019年までの犯行。しかし、実際にはもっと前からやっている」(前出の捜査関係者)

 こういう事件なので100人以上の被害者の中で被害届を出したのは9人しかいなかったという。矢上容疑者は以前、埼玉県に在住していたこともあった。北條容疑者は募集後、上京して東京でホテルを借りて、犯行に及んだとされる。

 北條容疑者は事件発覚まで大阪市内の中学校の教師として10年ほど教えていたが、大阪市は事件後に懲戒免職処分にした。数年前まで、北條容疑者と一緒に仕事をしていたという教師はこう話す。

「出身も大阪市内で、地元のことにも詳しく、教育熱心な先生で生徒からも慕われていた。確かに結婚している様子はなかったが、同性愛者というのは今回の報道で知りました。今年1月、2月頃から急に学校に来なくなったそうで、体調が悪いのかと心配していたら、こんな事件を起こしていたと聞き、本当に驚くばかりです」

(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事