コロナ禍でマスクをしない人を私的に注意する「マスク警察」や、自粛しない店を取り締まる「自粛警察」が話題になってきた。そこに新たに「鼻毛警察」が出始めた。



 その「取り締まり」にあったのが、ホリエモンこと実業家の堀江貴文さんだ。1月初旬、堀江さんが北海道・ニセコにスキーに行った際、自身のツイッターに《ニセコ最高!》と自分の顔を大きく写した写真とともにつぶやいたところ、

《鼻毛飛び出しとるがな!》

《とりあえず手で鼻毛ぬいちゃいましょう!!》

 などと、鼻毛が出ていることを指摘する声が集まった。

 鼻毛警察はどんな人物なのか。本誌は堀江さんの鼻毛を指摘した会社員の男性(38)に話を聞くことができた。男性はこう語る。

「あれだけ有名な方が楽しいことをツイッターで共有しているのだから、鼻毛を指摘して盛り上げないと失礼だと思いましたね。画像から『早く鼻毛のことを突っ込め』と聞こえてきましたから」

 堀江さんはメルマガで「小学校のクラスでいつも人の粗探しをして喜んでいた男子などいたと思うのだが、それと同じような人たちが溢れている」と不快感をあらわにしている。

 鼻毛が出ていることで人に迷惑をかけることはないし、余計なお世話という見方もあるが、人のを見るとつい気になってしまうのもたしか。

 しかし、そんなに鼻毛が伸びている人は多いのだろうか。

 鼻毛脱毛専門店ekibana3分エチケットの渡辺優弥社長がこう話す。

「コロナの影響で鼻毛が出てしまう人が増えていると思います」

 鼻毛はほこりっぽいところにいると伸びやすいとされるが、最近はコロナの影響でマスクをしているため、伸びやすい環境にはない。にもかかわらず、なぜ増えているのか。

「今はマスクで隠せるので油断している人が多いのでしょう。人と会う営業の方でもマスクを外さないと失礼ということはないですからね。ひげをそらずにそのままでいる人も見掛けます」(渡辺社長)

 ならば鼻毛を処理しよう、といっても注意が必要だ。鼻毛はウイルスやほこりの侵入を防ぐフィルターの役割がある。また、鼻の穴の中の温度や湿度を一定に保ち、粘膜を守るものでもある。

 耳鼻咽喉(いんこう)科医で金沢駅前ぐっすりクリニックの鈴木香奈院長は「自分でやる場合は切るのがおすすめ」という。

「鼻毛が出やすい鼻の手前のほうを短く処理し、奥の毛は残すようにする。脱毛するにしても同じようにしたほうがいいです。自分でやると奥の毛も脱いてしまう恐れがあるので、専門店などでやってもらうといいでしょう」

 ちなみに、前出の鼻毛警察の男性は、自分の鼻毛にも厳しい。眉毛やひげを整えるのと同じ感覚で、毎朝鼻毛を確認しているという。その上で、堀江さんだからこそ、と期待を寄せた。

「鼻毛を伸ばして金色にしたり、オシャレに遊んだりしてほしい。鼻毛にイノベーションを起こしてほしいです」

 考え方は人それぞれだが、マスク生活が長引く中で出てきた新たな「課題」ともいえそうだ。

(本誌・吉崎洋夫)

※週刊朝日オンライン限定記事