韓国の人気男性グループSHINee(シャイニー)が、メンバー3人の兵役を終え、2年6カ月ぶりにカムバックした。



■大きな音楽的変化

 2月22日18時に、7枚目のアルバム「Don’t Call Me」を世界同時配信。
同日14時、それに先駆けて、司会を東方神起のユンホ(35)が務めるグローバルオンライン記者会見も行われた。メンバーのオンユ(31)、テミン(27)、ミンホ(29)、キー(29)がブラックタイを締めたスーツ姿で、元気な姿を見せた。

 アルバムのタイトル曲にもなっている「Don’t Call Me」のMVを見たファンは驚いたかもしれない。メンバーはヒップホップファッションに身を包み、ミンホは髪を赤く染めている。
 歌詞も「君は最悪だ」「狂っている」というような強い言葉が並び、これまでのSHINeeとはスタイリングも歌も雰囲気がまったく違う。

 キーが言う。
「これまで強い歌も歌ってきたんですが、ヒステリックな歌詞は歌わなかったんです。『やめろ』『ダメだ』『君のことは嫌いだ』という曲は歌ってこなかったんですが、このあたりで新しいことをしなければという話は内部的にも出ていましたし、これくらいの変化がなければ、大きな音楽的な変化が際立たないと思いました」

 力強いダンスについては、「パフォーマンス担当」のテミンが説明した。
「とても強烈でダーク化したシャイニーに会えると思います。歌詞の内容に合わせて振り付けを構成したので、ステージをご覧いただければ、音楽に没頭できると思います。最初は振り付けが多くて、過去最大クラスだと思いました。シャイニーのカラーが出せるように修正して、メンバーもたくさん努力をしました。個人練習もたくさんしたのですが、過去最大クラスと言えるくらいの練習でした」

■軍隊生活を経て

 キー、ミンホ、オンユは軍隊に入っていたが、特にミンホとオンユは、カムバックにあたり調子を取り戻すのに少し時間がかかったようだ。

「僕はこの中で最後に除隊したのですが、慣れるのがちょっと大変でした。2カ月くらいかかりましたかね。久しぶりにダンスの練習をしたら、鏡の前の自分の姿が見慣れていない感じでした。なかなか、鏡を見る機会もなかったので慣れなかったのですが、でもメンバーが助けてくれて早く慣れることができました」(ミンホ)

「ミンホが言ったように、僕もダンスをするときに体がなかなか慣れなくて、首から下が別々に動いているような感じでした。でも今回、テミンとキーに本当に助けてもらいました。振り付けの動きを細かく一つひとつ教えてくれながら、隣で『こんな風にするとかっこいいですよ』と言ってくれ、助けてくれたんです」(オンユ)


 SHINeeは、これまでのインタビューでも常に、「成長した姿を見せたい」と語ってきていた。

 今回のアルバムには、「SHINeeを定型化しないで」という警告の意味が込められているそう。収録曲もバラエティーに富んでいる。

■2年間、考えていた

 オンユが一番好きだという「Heart Attack」はファンキーな曲調で、キーが大好きな「CODE」は疾走するようなフューチャーサウンドのダンス曲だ。レゲエ調の「Body Rhythm」では、ミンホが会見中、ノリノリでリズムを取っていた。テミンは曲がかかるたびにうれしそうに、椅子に座りながらステップを踏む。

 軍隊にいた2年の間、キーはどうしたらいいアルバムが作れるかを考えていたといいい、自信をのぞかせる。

「いいものを作りたいという気持ちと、プレッシャーを感じて逃げ出したくなるような気持ちがあります。

 僕は、これが空白期間を経て、久しぶりに出すアルバムとしての力があるのか、最新の曲がある一方で、新しいとは言えなくても、重みや力のあるMVや衣装が作れるのかということを考えました。

 トレンディさを追いかける以上に、久しぶりに出すアルバムにふさわしい曲、姿を表現したいと考えて作ってきました。7枚目ということで、今、最もいいタイミングで成長した姿とトレンディさも持ち合わせた新しいシャイニーが見られるんじゃないでしょうか」

■新アルバムはターニングポイント

 テミンは、「このアルバムはターニングポイントになったと思う」と語った。

 変化を恐れずに挑戦していく姿ももちろんだが、オンユがこう話したのが印象的だった。

「(軍隊生活の間)僕もたくさん活動したいと思っていましたが、何よりメンバーに早く会いたかったです。本当に親しい人を見ると、一緒に時間を過ごしたいと思いますよね。僕たちは今まで離れていたので、そういう時間が必要でした」

 2008年に韓国でデビューしてから13年、仲の良いグループとして知られてきたSHINeeらしい言葉だった。会見中も、隣同士に座ったオンユとテミンが楽しそうに話すなど、変わらない仲の良さを感じさせた。
これからもこの結束力で、新しいSHINeeの姿を見せてくれるに違いない。

(編集部・大川恵実)

※AERAオンライン限定記事