秋篠宮家の長女、眞子さまと婚約が内定している小室圭さんの対応や眞子さまのコメントに国民の関心が集まっている。小室さんは8日に自身の母親と元婚約者との間の金銭トラブルをめぐる文書を公表、そのわずか4日後に今度は元婚約者に「解決金」支払いを検討していると報道された。一連の対応で、国民の視線はよりいっそう厳しいものとなった印象だ。象徴天皇制に詳しい河西秀哉・名古屋大学大学院准教授(歴史学)にその理由や今後の可能性を聞いた。


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「否定的な意見が多数を占めるのも、当然のことだと思います。8日に小室さんが公表した文書で、これまで解決金を支払わなかった思いをつづっておきながら、一転して支払いの検討を始めるような姿勢は、国民から見て到底納得できるものとは言えません。これで整合性が取れていると思うほうが不思議です。おそらく文書を出したことで、ここまで世の中の批判を浴びるとは思っていなかったのでしょう。こうした世論を受けて、慌てて解決金支払いに転じたのではないでしょうか」

 小室さんに対する世間の風当たりは、もはや結婚を揺るがしかねないほど強まっている。小室さんを取り巻く状況は、いったい、いつから悪化したのだろうか。

「(金銭トラブルが報道された)当初と比べて、小室さんに対する批判的な意見は増幅していると思います。初めはちょっとした疑問だったものが、小室さんが説明責任を避けてきたことで、だんだんと強い疑念として固まっていった。そして、今回の文書で火に油を注いでしまった印象です。平成以降、現在の天皇陛下や上皇陛下は積極的に自らの顔を出し、姿を見せて、国民に語りかける姿勢を重視してきました。文書で済ませようとする小室さんの対応からは、皇室がこれまで大切にしてきた姿勢が見えてこない。今では『解決金が宮内庁から出るのではないか』といった疑念の声も国民の間から出ています。そうした問題に発展するか可能性がある以上、あのような文書ではなく、まずは顔を見せて会見することが重要です。『分かってもらえるように』丁寧に説明をするべきです」

 小室さんは文書によって、秋篠宮さまや宮内庁長官が求めた金銭問題の説明を果たしたのだろうか。今回、ニュースサイトAERAdot.では皇室緊急アンケートを実施。その回答でも納得する声は全体の少数だった。河西さんは、文書をどのように読んだのか。

「この文書で説明責任を果たしているとはとても思えません。文書はとても事細かく書かれていますが、これでどうだといわんばかりで『分かってもらう』姿勢が感じられません。私も仕事ですから最後まで読みましたが、4ページの『概要』だけでも長いですし、24ページに及ぶ本文と脚注を、一般の人がすすんで読みたいものだとは思えませんでした。そして文章からは『あなたたちが勝手に誤解した』『自分は悪くない』といった思いが透けて見えます。あれでは自己弁護の書で、国民の納得を得られないのも当然です」

 このまま解決金を支払って入籍に踏み切った場合、皇室にはどのような影響を及ぼしうるのだろうか。河西氏は次のように懸念を示す。

「まずは解決金の財源を明確に説明しないと、皇室が払ったのではないかと捉えられる恐れがあります。もし皇室が金で解決させたという認識が広まれば、人々の支持を失う可能性は大きい。さらに、きちんと国民に説明することなく、金で解決したという見方がされれば、これまでの皇室との断絶を感じる人もいるしょう。このような解決の仕方では、秋篠宮家に皇位が移ることへの懸念も出てくるのではないでしょうか」

「今回発表された文書を読まれて、いろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃれば有り難い」とコメントを寄せた眞子さまに対しても厳しい意見が目立つ。河西さんは眞子さまに批判的な意見が寄せられた要因について、こう分析する。

「真偽のほどはわかりませんが、あの文書を出すことを眞子さまが認めているのだとすれば、眞子さまは小室さんに歩調を合わせている印象を受けます。小室さんは一般人ですから、もちろん皇族としての教育を受けていません。ですから、本来であれば眞子さまが小室さんに対して、皇室に関わる可能性のある人間としてふさわしい方法を指南する役割を担わなければなりません。それを果たせていないことが、厳しい意見が寄せられる一因になっているのではないでしょうか」

 10月23日に30歳になる眞子さま。結婚を焦っているようにも見えなくもない。

「眞子さまは昨年11月に結婚への気持ちを発表したときも、今回の文書翌日のコメントでも、早く結婚したいという気持ちが先だって、皆にわかってもらえなくてもいいというスタンスが感じられます。説明する気持ちが足りず、自分勝手な印象を与えてしまっているのは残念ですね」

(聞き手/AERAdot.編集部 飯塚大和)