「DUNE/デューン 砂の惑星」が10月15日から全国公開される。原作は20世紀で最も影響力のある小説といわれるフランク・ハーバートの小説で、数々の映画にインスピレーションを与えた。監督は「メッセージ」「ブレードランナー2049」など、今最も勢いのあるドゥニ・ヴィルヌーヴ。

 ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)には未来を視(み)る能力があった。だが、その力の本当の意味を、まだ誰も知らなかった──。

 時は10191年。宇宙帝国の皇帝からの命令で、ポールとアトレイデス一族は<砂の惑星/デューン>へと移住する。ところがそれは恐るべき罠だった。今までデューンを治めてきた凶暴なハルコンネン家と皇帝が手を結び、民衆から敬愛され勢力を広げつつあるアトレイデス一族を一気に滅亡させようとしていたのだ。父を殺されたポールは、一夜にして全宇宙から命を狙われる存在に。そこに現れる謎の先住民族フレメン。果たして彼らは敵か? 味方か? ポールはその砂の星で、未来のために立ち上がるのだが。

本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

■渡辺祥子(映画評論家)

評価:★★★★

圧巻の砂嵐、砂漠に昇り、沈みゆく太陽……息をのむ美しさに目を見張る。物語は単純、洗練された作りの「スター・ウォーズ」といった印象だが、ティモシー・シャラメの線の細さ、品の良いプリンスぶりが生かされてウットリ。

■大場正明(映画評論家)

評価:★★★★

戦争、陰謀、弾圧が圧倒的なスケールで描かれる。邪悪な男爵や冷酷な皇帝直属の親衛軍、巨大な砂虫などの造形に目を奪われる。女性キャラが独自の世界や影響力を持っているところも魅力。原作を読んでおくと感動が増す。

■LiLiCo(映画コメンテーター)

評価:★★★★

「スター・ウォーズ」のヒントになったキャラクターや言葉を想像して探すのが楽しく、時間の長さを感じなかった。砂が多いけどそこでティモシーとモモアの美しさと存在感が際立ちました。原作通り続編も作ってほしい。

■わたなべりんたろう(映画ライター)

評価:★★★★

さまざまな監督が挫折してきた名作SFを見事に映画化。長年の原作のファンだった監督による世界観に加えて、冒険映画及び主人公が成長する映画として、「スター・ウォーズ」1作目に比肩する映画史に残る傑作になった。

(構成/長沢明[+code])

※週刊朝日  2021年10月22日号