2月27日正午。
米ニューヨーク州司法試験の合格者が、裁判所のオンライン宣誓式に出席した。
画面には、30数名の合格者と主催者である裁判官らがいる。
「Good afternoon」
裁判官のあいさつとともに、宣誓式が始まった。
宣誓式とは、司法試験に合格後、弁護士登録をするために必要な式典。その後、新人研修を経て、ニューヨーク州の弁護士として認められる流れだ。
式典で祝辞に続き宣誓の言葉が述べられると、合格者は神妙な顔で誓いの右手を挙げる。
裁判官らの第一声から1分半後。スーツにネクタイ姿の小室圭さんがオンライン画面に現れた。他の合格者と同様に右手を挙げ、「I do」と宣誓を誓った。
裁判官が「Congratulations」としめくくり、オンライン画面の音声をオフにしてください、と声をかけた。
小室さんの画面にミュートの印が表示される。同時に、小室さんは、ふうっと安堵のため息をつくような表情を見せた。口元を大きくゆるめてにっこりと笑った。嬉しそうだ。宣誓を終えてリラックスした空気感が伝わってくる。
小室さんの目線が、斜め前方へチラリと動いた。
「終わった」
とでも言ったのだろうか。笑顔のまま口を大きく開けて、誰かに話しかけている。
裁判官らの言葉は続いているが次の瞬間、小室さんは宣誓式のオンライン画面から退出した。式典への出席は、わずか40秒ほどであった。 宣誓式の行われた27日は、月曜日。通常通り弁護士事務所に出勤しているならば、仕事が忙しく、そうそうに退席したのだろう。
だが、大切な宣誓式の日でもある。
「大事な瞬間に臨むべく休暇を取得して自宅から出席していたのならば、にっこり微笑んで話しかけた相手は、妻の眞子さんではないでしょうか」(現地のジャーナリスト)
ニューヨーク市に住む日本人向けに発行される『週刊NY生活』も、この小室さんの宣誓式をニュースとして取り上げている。記事によれば、小室さんは今年1月9日に開催された、昨年秋試験の合格者向けの合同宣誓式には出席していない。そのため、合格者の希望で随時行われる個別の宣誓に先月27日に臨んだと思われる。
前述したように、この宣誓式を終えると、ニューヨーク州の弁護士として正式に登録される。勤務先の法律事務所のホームページにも、「Kei Komuro」の欄に表示された肩書きは、法務助手を意味する「law clerk(ロークラーク)」から、所属弁護士を意味する「Associate(アソシエイト)」に変わった。
在ニューヨーク日本国総領事館では、小室さん夫妻が何かあったときに相談などに乗る担当職員が決まっているとはいわれている。
一方で、現地の日本人組織とは一線を置いているのか、表立った動静は聞こえてこない。最近では、眞子さんと二人で手をつないで外出する姿が時おり目撃される程度だ。
小室さんの弁護士としての活躍が期待される。
(AERA dot.編集部・永井貴子)