日本ハムからオリックスへのトレード移籍が決まった吉田輝星

 日本ハムの吉田輝星が24日、黒木優太とのトレードでオリックスに移籍することが発表された。2018年に開催された第100回夏の甲子園を大いに沸かせ、鳴り物入りでプロ入りを果たした右腕は新天地で飛躍できるのだろうか……。

 今季が5年目となった吉田はここまでプロでは目立った成績を残せていない。昨年は主にリリーフとして51試合(うち4試合は先発)に登板し、5ホールド、防御率4.26とブレイクの兆しを見せていたが、先発転向を目指して臨んだ今季は開幕から調子が上がらず。リリーフでわずか3試合の登板に終わった。

 プロ入り後は伸び悩んでいたが、日本ハムでは2021年オフに就任した新庄剛志監督が吉田への期待を度々語っていたこともあり、今回のトレードに驚いたファンも少なくないはずだ。

「新庄監督は就任時から期待していた。体の強さと少ない球数で勝負できる部分を評価、先発ではなく中継ぎ起用した。しかし今季の内容と結果が期待に沿うものではなく(トレードを)決断したのだろう」(日本ハムOB)

 日本ハムでは結果を残すことなくトレードでの移籍が決まった。5年間の通算成績は64試合の登板で3勝9敗、防御率6.23。苦しんでいるとはいえ、ドラフトでは1位指名で入団の選手でもある。まだ来年で23歳と若いだけに今回のトレードの理由は一体どこにあるかも気になるところだ。

「昨年は中継ぎで使えるメドがたったが、投球フォームの試行錯誤を繰り返し今季は成績を残せなかった。来シーズン日本ハムは新庄監督3年目で優勝を宣言した中、吉田の成長を待っている余裕はない。交換要員として需要があるうちにトレードで活用したのでしょう」(日本ハム担当記者)

「変化球を投げる時に腕の振りが緩む欠点がある。下半身主導で腕を常に強く振る練習を繰り返している。一軍でコンスタントに結果を出せるための投球フォームを固めている真っ最中でもう少し時間がかかりそうなため、待っていられないという判断ではないか」(在京球団編成担当者)

 今春キャンプでは腕の位置を少し下げた投球フォームで投げ込みを重ねる姿があった。体にフォームを徹底的に覚え込ませようという意図だろうが、今季中には完成せず結果も出なかった。

 今回のトレードに関して吉田は「個人的には悔しいです」と心境を吐露。しかし、同時に「うまくいかなかったことの方が多かったですけど、この経験を無駄にしないようにしたい」と新天地での飛躍を誓っている。

 吉田が移籍したオリックスは長らく低迷期に入っていたものの、今季パ・リーグで3連覇を果たすなど今球界で最も勢いのあるチーム。また、好投手がどんどん出てくることでも野球ファンに知られている。新天地でのブレイクはどれほど期待できるのだろうか。

「まずは最適な投球フォームを見つけ完全習得することから始まるだろう。若手がどんどん出てくるオリックス投手陣は余裕があるため、腰を据えて取り組める。再出発としては最高の球団へ移籍できたのではないか」(日本ハムOB)

「日本ハムはビジネスに特化する部分もあり入団当初は話題先行での起用もあった。オリックスは対極な方針のため戦力と判断されるまでは二軍で実力を磨くことになるだろう。(来シーズンで)23歳と年齢的にも若いので可能性は大きい。焦らずに成長して球界を代表する投手になって欲しい」(日本ハム担当記者)

 金足農業のエースとして甲子園で大活躍してから早5年。吉田はプロ入り6年目の来シーズン以降、結果を残すことができるのだろうか。新天地でのピッチングに注目したい。