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 ヨーグルトを食べるだけでやせる『ヨーグルトダイエット』が話題だ。とても簡単だが、本当にやせるのだろうか? 「ヨーグルトダイエットは、腸が整い、排便もスムーズになり、やせ体質になる」と話すのは、脳卒中の死亡率が全国ワーストクラスだった長野県を健康長寿県に導いた医師・鎌田實(かまた・みのる)さん。鎌田さん本人もヨーグルトダイエットを実践しているそうだ。鎌田さんの著書『鎌田式長生き食事術』(アスコム刊)から、ヨーグルトダイエットのやり方と効果を紹介する。

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■ヨーグルトダイエットでやせ体質に

 ヨーグルトを食べると、乳酸菌やビフィズス菌の力によって腸が整います。

 排便もスムーズになり、やせ体質になり、肌や髪がよみがえるし、もちろんメタボ対策にも力を発揮してくれます。鎌田はそんなヨーグルトのパワーに注目して、「ヨーグルトダイエット」を取り入れています。

■ヨーグルトダイエットのやり方は?

 ヨーグルトダイエットの方法はとても簡単で、夕食後にヨーグルトを食べるだけ。

 腸が一番活発になるゴールデンタイムは、朝起きてから15〜19時間後です。朝7時起床なら、腸のゴールデンタイムは22時〜深夜2時。

 夕食後にヨーグルトを食べれば、このゴールデンタイムにしっかり善玉菌が働いて、腸を整えてくれます。空腹時は胃酸が強いため、食後がおすすめです。

 食べた乳酸菌は体内に長くとどまることができないため、たくさん食べるよりも、毎日続けることが大切。1回あたり100〜200gを目安にしましょう。

 できれば無糖のものがおすすめですが、飽きてしまいますよね。

 はちみつを少しかけたり、小さく切ったりんごをのせたり、ごまをかけたり……、飽きのこない工夫をすることが続けるコツです。

■人によって合う乳酸菌と合わない乳酸菌がある

 乳酸菌には、人によって合う・合わないがあります。合わない乳酸菌をとり続けると、逆に肌あれや便秘の原因になってしまうことも。

 しばらく食べ続けてみて、どうもお腹や肌の調子がよくないと感じたら、違うメーカーのヨーグルトを試してみましょう。

■「プレバイオティクス」で効果が倍増

 乳酸菌やビフィズス菌などの、腸内環境を整えてくれる生きた微生物(善玉菌)を「プロバイオティクス」といいます。

 それらを食べることで腸内の善玉菌が増え、悪玉菌を減らしてくれます。

 一方で、オリゴ糖や食物繊維など、腸の中で善玉菌のエサとなり、善玉菌を育ててくれる栄養素を「プレバイオティクス」といいます。

 そして、最近になって注目されはじめているのが、この2つを同時に体に取り入れる「シンバイオティクス」という考え方です。

 善玉菌と同時にそのエサも腸に放りこむわけですから、非常に理にかなった考え方ですし、実際に医療の現場でも用いられています。

 この「シンバイオティクス」をぜひ、ご家庭でも取り入れてみましょう。

■ヨーグルトに乾物やドライフルーツをプラス

 たとえば、「乾物ヨーグルト」。

 切り干し大根や干ししいたけなどは食物繊維が豊富だし、水で戻すと流れ出てしまうビタミンBなども、ヨーグルトで戻せば残さずとることができます。

 乾物がまんべんなくまざる量のヨーグルトとまぜて、一晩冷蔵庫で寝かせて翌日の夕食にとれば、ヨーグルトダイエットにもなります。

 乾物のかわりにドライフルーツもいいですね。ヨーグルトの水分でやわらかくなると栄養吸収率も上がるし、ドライフルーツにはオリゴ糖もふくまれます。

■ヨーグルトは「脳」にも良い食材

 牛乳から作るヨーグルトは、発酵の過程でたんぱく質がより吸収されやすくなっているため、効率的にアミノ酸を体に取り入れることができます。

 また、脳腸相関(のうちょうそうかん)といって、腸と脳はお互いに影響をおよぼし合っています。ヨーグルトで腸内環境をよくすると、脳にもいい影響をあたえ、認知症リスクを少し減らし、よい睡眠をつくってくれることがあります。