3歳の誕生日を前に、手遊び歌に合わせてダンスを披露する愛子さま。愛らしさに、見ている方も思わず笑顔になってしまう=2004年11月、東宮御所の内庭、宮内庁代表

 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが今月、学習院大学を卒業。4月からは公務に日本赤十字社での勤務と、多忙な日常が始まることになりそうだ。振袖と袴姿で卒業式に臨み、白いロングドレスで伊勢神宮に参拝した愛子さまのご成長に、感慨を抱いた人も少なくないだろう。「愛子さまが笑うと、周囲が明るくなる」と、天皇ご一家を知る人たちはそう話す。ご両親からの愛情を受け、小さな頃から見せてきた愛子さまのとびきりの笑顔をふり返ってみた。

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 カメラに向かって、小さな指をチョキチョキ。腕をリズムに合わせて前後に振り、両手でグー、チョキ―、パーを作ると、両手を交差して胸に当てながら、おかっぱの頭を楽しげに左右に動かす愛子さま。

 音声はないものの、指遊び歌「グーチョキパーでなにつくろう」を歌いながら踊っているのだ。
 

3歳の誕生日を前に、「パパ」と「ママ」に手遊び歌を披露しながら踊る愛子さま。皇太子(当時)の「パパ」も満面の笑み=2004年11月、東宮御所の内庭、宮内庁代表

 これは愛子さまの3歳の誕生日にあわせて、2004年12月に公開された映像だ。

 横では、東宮時代の陛下と雅子さまが、とろけそうな笑顔で愛子さまの横にしゃがみ込んで、一緒に指をチョキチョキとさせて遊び歌を楽しんでいる。愛子さまが「ママ」に甘えて体をくっつけながら、ほっぺを雅子さまの顔にぎゅっとくっつける場面もあった。

 さらに愛子さまは、手遊び歌をもう一つ披露。「とんとんとんとん、こぶじいさん」と、ほっぺに両手でつくった「こぶ」をくっつけて、最後は「キラッキラッキラッキラッ、手はおひざ」の振りに合わせて、手をひらひらさせた。

雅子さまと一緒に、ボールを用いた親子リトミックで体を動かす愛子さま=2004年9月、元赤坂東宮御所、宮内庁提供

 愛子さまは2歳のころから、音楽にあわせて身体を動かして様々な能力を育てるリトミックに、親子で取り組んでいた。愛子さまが得意そうに踊っているのは、日ごろの成果なのかもしれない。

手遊び歌に合わせて「とんとんとんとん ひげじいさん」の「おひげ」を両手で作って踊る愛子さま。思わず気持ちが和む愛らしさ=2004年11月、東宮御所の内庭、宮内庁代表

 05年春からは、東京・渋谷区にあった児童施設「こどもの城」で開催される幼児教室に週に2回、通い始めた。お迎えは雅子さまの役目だった。

 4歳の誕生日には、ボール遊びやお絵描きを楽しむ写真とともに、他の子どもたちと神経衰弱などのカードゲームを楽しむ様子が伝えられた。

 この時期の愛子さまがお得意だったのは「替え歌」だったという。

 たとえば、「森のくまさん」のメロディーに乗せて、「ある日 愛ちゃんの お弁当は おにぎりとトマトよ これ全部食べちゃいたいなあ」と口ずさんでは、周りを笑わせていたという。
 

3歳の誕生日を前に、「パパ」と「ママ」と一緒に手遊び歌に合わせて踊る愛子さま=2004年11月、東宮御所の内庭、宮内庁代表

■高校では、愛子さまたちのダンスが大盛況

 身体を動かす愛子さまの映像からは、愛子さまが柔軟性に恵まれ、運動も得意だったように思われる。

 愛子さまは学習院初等科の5年生になると、課外活動でバスケットボール部に入部した。

 コーチを務めた天皇陛下の同級生によれば、休日は東宮御所の職員とお住まいでバスケの練習に熱中したり、他校との試合ではバスケットボール型のお弁当の容器と布製のお弁当袋を持参するほど、バスケットを楽しんでいたという。

 さらにお住まいでは、ご一家でテニスで汗を流すなど、体を動かす機会が多かったようだ。
 

音楽に合わせて体を動かす親子リトミックで、雅子さまと楽しそうに笑う愛子さま。雅子さまも楽しそうな表情=2004年9月、元赤坂東宮御所、宮内庁提供

 小さなころに「とんとんとんとん ひげじいさん」と、全身を使って手遊び歌を踊っていた様子が懐かしく思い出されるのは、学習院女子高等科3年のときの文化祭。

 愛子さまは、有志のグループでダンス公演に参加。メンバーはおそろいの衣装を着て、洋楽やポップソングに合わせてダンスを披露した。会場に入れない人が出るほどの大盛況ぶりだったという。
 

 大学を卒業し、春からは社会人としての生活がスタートする。成年皇族としての公務も本格化する。忙しい日々になりそうだが、穏やかなほほ笑みを絶やさない愛子さまのご成長と新しい門出を、多くの人たちが祝福していることだろう。

(AERA dot.編集部・永井貴子)