「驚いたよね。ド派手な真っ赤なネクタイが、普通サイズのえんじ色のネクタイに変わっていたから」

 本誌連載「ドン小西のイケてるファッションチェック」でおなじみ、ファッション評論家のドン小西さんが笑う。ドンさんが、驚いたというのは、本誌7月28日号の連載で取り上げた、山本幸三内閣府特命担当大臣の“珍ファッション”のその後だ。



 本誌で取り上げたのは、7月10日の国会での加計学園問題に関する答弁での一コマ。ドンさんは、山本大臣の真っ赤な大判のネクタイを「赤いゴザかよ!」と指摘し、採点は、<2DON>だった。ちなみに満点は5DONだが、1DONはまれ。2DONは実質最低評価と考えてもらっていい。

 そんな山本大臣は、実はネクタイをウリにしていたようで、2009年7月31日付けの秘書によるブログには、

<『顔を見なくてもネクタイで山本幸三先生だと分かります』(中略)確かに個性的なファッションをしているんです>

 と記していた。ドンさんは言う。

「個性的なんて周りがおだてちゃうから、どんどん派手になっちゃう。だれかが言ってあげないことには変わらないからね」

 ドンさんが「言ってあげた」甲斐があったようで、その後はネクタイの存在感はおとなしめ。7月24日の衆院閉会中審査でも、えんじ色のありふれた柄で「悪目立ち」は避けられた。

「しいていうなら、反省、沈静を意味したいであれば、寒色系にするべきだったかな」

 ドンさんの一言の影響力は強かった!!

 さらにそれを証明したのが、辞任を表明した稲田朋美防衛大臣を取り上げたのは7月14日号。自衛隊をめぐる失言で批判を浴びる中、それまでの網タイツや大き目リボンを封印し、モノトーンの装い。だが、ドンさんは、<安定のズレっぷり><全然懲りてない>と見抜いた。

「丈の短い白ジャケットは男目線を意識しているし、中高生のようにターコイズのピアスをブランブランさせてる。自分の置かれた状況を理解できてない。ズレまくりファッション」

 もちろん、<2DON>と低評価だった。するとその後、稲田氏も服装が変化。7月25日の参院閉会中審査では、上下黒系のスーツで、ピアスも小粒になっていた。ドンさんの指摘で、稲田氏はようやく気づいたのかもしれない。

 だが、安心するのはまだ早い。「内面はファッションに表れる」という持論のドンさんはこう言う。

「多少は今の心情が表れているんだとは思いますよ。だけど、茶髪のギャルが、就活で黒髪、薄化粧にしてみせるようなもんで、一時的なもの。ほとぼりが冷めたらまた勘違いファッションに逆戻りだろうね」

 これからも二人のファッションセンスから目が離せない。(本誌・太田サトル)

※週刊朝日 オンライン限定記事