政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長の五輪へのリスクの発言。田村厚労相は「自主的な研究」と受け止めているとはねのけ、竹中平蔵氏の強行発言など東京五輪開催がまたザワついている。これを受けてお笑い芸人のカンニング竹山さんは東京五輪に対しての考えを改めて固めたという。



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 尾身会長の言っていることは医学的見解からしたらそうなんでしょうね。でも、国としては東京五輪開催に向けて突き進むしかないと思うから、東京五輪をやめるなんていう選択肢は開催まで50日を切っていてないと思うんですね。

 ある意味、尾身会長の発言をきっかけにコロナ対策分科会を切ったんでしょうね。分科会と共に進んでいくって見せかけて、そもそもそんな構図を作っただけで、“参考にしていく”っていうだけよって立場なんでしょうね。

 コロナ対策分科会の尾身会長の意見は、「パンデミックの所でやるのは普通ではない」という発言から東京五輪をやるのは困難なのではというニュアンスの方が強く、イコール「中止」もしくは「延期」ですよね。しかし、今さら延期はできないので、東京五輪はやったほうが全てがうまくいくんでしょう。

 そこで、ここ数カ月の間、自分なりの東京五輪への答えを出さないといけないと考えていたんですよ。僕の答えは東京五輪は「やる」ですね。

 無観客でやったほうがいい。IOCのじいさんたちが連れてくる余計な家族とかは控えていただき、バッハ会長も1人で来い! これはIOCの責任だと思うんですよね。宿泊先のホテルを押さえているので、そんなに人数は減らせないのかもしれないけど、とにかく、IOCの役員たちもそれぞれ1人で来い。

 各国のメディアも関係者も極力少なくして、無観客を条件にやる。無観客でやると何が生まれるか? このことは歴史に刻まれると思うんですよね。良くない歴史への残り方としては、戦争でオリンピックが中止になったり、モスクワオリンピックも歴史に残っていったわけですよね。東京は世界的コロナ禍でも開催を乗り切ることができたと歴史に残る。

 今回の場合って、初めの頃、“コロナに打ち勝つ”とか、丸川五輪担当相なんか“スポーツで病に勝つ”みたいな精神論を言ってるわけでしょ。その発言はバカなのか!?って思った。コロナをスポーツの根性論で治すみたいなこと言ってたわけだけど、根性論ではスポーツは成り立たないという時代に、 そんな言い方しているから国民と一丸となれず、まとまらない。

 先週もこのコラムで言いましたけどやるならやるってきちんとアナウンスしろ! 無観客で、関係者も極力少なくして、選手も隔離するバブル方式なども検討して、それでも日本人を感染から守れない、自信がないというのであればやめればいいんですよね。“やれます”“国民には迷惑をかけない”というのであれば、国民に土下座してでも協力してくれ! と頼むべきだと思う。

 また、選手を隔離して、日本の国民を守るのであれば、“東京に来ないでくれ”とお願いしたり、パブリックビューイングなんかは絶対にやらない。テレビでの観戦をひたすら促す。

 そして、国もJOCもなんとか頑張って、テレビを見ない若者も多いのだからスマートフォンやタブレット、ネットを使ってフリーで東京五輪を観戦できるようにする。その辺りの仕組み作りもすぐにやった方がいい。

 感染症がここまで蔓延する状況は人類の歴史上、そんなに何回もあるわけではない。その中でオリンピックを無観客で東京で開催した、コロナ禍の中でなんとか成功させたなと歴史に残るわけですよ。そういう意味ではやったほうがいいと思いますよね。

 そんなところに竹中平蔵さんが五輪強行の発言をしたじゃないですか。関西の番組「そこまで言って委員会NP」で“東京五輪はやると言ったらやる責任がある”って発言、あれは響かない。アンタが会長を務めるパソナはスポンサー企業じゃん!(笑)アンタが言えば言うほど国民は引いちゃうのよ。

 そういう風に絡んでいる人は、発言ひとつとっても一丸となるやり方を国と一緒に考えた方がいいと思うんですよね。そうすれば東京五輪は開催できると思うんだけど、菅さんが今こそ「やらせてください」って国民に対してきちんと説明をしたほうがいいですよね。

 どっちにしろ、やらなきゃならないんだから。今日もメディアで東京五輪「やる」「やらない」問題が話題に上がっていますが。もう、やめるはないでしょ? 最終的判断をするデッドラインはもうとっくに過ぎている。

 やるのはやるんだろうけど、きちんと説明をして欲しいですよね。“ここはこうします”“これはこのようにします”とか具体的に。“国民の皆さん安全にやるから、やらせてくれ”と説明があると、一丸になれると思うんですよ。開催すると人類の歴史に残りますよ、こんな状況の中でオリンピックを開催した国はないんだから成功を目指そうって。そのような説明があれば変わるのではないかと思いますよね。

 さっきも言った通り、竹中平蔵だけは黙らせる!(笑)マイナスになっちゃうから。国民が怒っているのそこだから。一丸となるためにはそこ黙っていて。尾身会長も「なかなか困難な東京五輪になる」と前置きした上で、「もしやるならば」ということにも触れている。田村厚労相も「自主研究」って話をされましたけど、あれも本音かどうかもわからない。

“余計な事を言って、もう〜!”って思っているのかもしれないし、自主研究って言っている田村厚労相もわけわからないんじゃないのか? それを誰に気を遣っているのかって話にもなっていたけど、会社に例えれば“社長”である総理の菅さんですよね。総理が東京五輪をやるって言ってんだから、“いやいや、やめた方がいいですよ”なんて言い出せない。組織的にはそうなっちゃいますよね。

 もう発言に振り回されたり、議論している場合じゃないんですよ、開催まで50日切ってしまっているから。菅さんが会見開いて、土下座することですよ。土下座は分かりやすいというだけかもしれないけど、少なくとも国民に“東京五輪をやらせてください!”ってお願いし、無観客にするなど具体的なことを説明する。そうしたら、国民も動きますよね。説明なきままズルズル開催の時を迎えてしまっては、一切信頼がなくなってしまう。

 システム上、今からは無理なのは重々わかったうえで言わせてもらうけど、東京都も国に任せて手を引いてしまえばいい。正直、東京都が主催だけど今の東京都の行政力から言ったら東京五輪なんて開催できる能力がないでしょ? だって、“8時だヨ!”みんな帰りましょうとか今キャンペーンやっているんだよ。そんなことやっている場合じゃないと思う。今アンタそこじゃないでしょ? そんなキャンペーンやっている東京都が何をやっても言っても埒(らち)が明かないと思う。菅さん、安全安心に五輪開催じゃなくて、具体的に説明して!

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。オンラインサロン「竹山報道局」は、4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録。カンニング竹山とCalmeraによるユニット・タケヤマカルメラが「ヘイ・ユウ・ブルース」のカバーを披露。「ヘイ・ユウ・ブルース 〜許せ、友よ〜」はこちらから→https://calmera.lnk.to/hyb