リオ五輪では、金2、銀2、銅3と大活躍を見せた日本競泳陣。23日からの世界選手権でメダルを狙う若手に「東京」へつながる力強い泳ぎを期待したい! 



■世界記録保持者として結果を出す
渡辺一平(早稲田大学3年 平泳ぎ)

 今年1月に行われた東京都選手権の200m平泳ぎで、2分6秒67の世界新記録をたたき出した渡辺。リオの準決勝で五輪記録を更新してトップ通過しながら、決勝で6位に終わった雪辱を期す。

「決勝では縮こまってしまいました。狙ったレースで好タイムを出して勝つ。それが東京オリンピックに向けての課題です。今回は世界記録保持者として臨むので、絶対にマークされます。その中で結果を出せるかどうか、楽しみな部分でもあります」

■日本記録を一気に3秒も縮めた驚異の新星は173cmの長身
大橋悠依(東洋大学4年 個人メドレー)

「まさか31秒台が出るとは……。自己ベストは35秒台だったのに」。4月の日本選手権400m個人メドレーでの大橋のタイムは、4分31秒42。リオ五輪で清水咲子がマークした日本記録を一気に3秒24も縮めた。これはリオ五輪で3位に相当する好記録だ。

「シニアでの代表は今回が初めて。経験を積んで、東京オリンピックへの前準備にしたいです。でもメダルは欲しいです! 私はまだ、ほとんど知られていない存在です。『えっ、誰それ?』という感じでメダルを取ったら面白いですよね(笑)」

■リオ五輪の銀メダリストがフェルプス引退後の新王者に
坂井聖人(早稲田大学4年 バタフライ)

 リオ五輪200mバタフライでは銀メダル。五輪23冠の「水の怪物」マイケル・フェルプス(米)を0.04秒差まで追い詰めた。「今考えると、やっぱり悔しいですね。指先くらいの差でしたから」

 絶対王者が引退したため、今大会は本命としての出場となる。

「今までどおりです。周りを気にせず、流されないようにしています。実際、僕よりも自己ベストの良い選手が2人いるので、チャレンジ精神で臨もうと思います」。大のスイーツ好き。「優勝して、コストコのチーズケーキ1.2kgを平らげたいです」

■「五輪王者」の風格が漂う
萩野公介(背泳ぎ・個人メドレー)

 リオ五輪では、400m個人メドレーで優勝。3位に入った瀬戸とともに、競泳で60年ぶりに2本の日の丸を掲揚。200m個人メドレーで銀、4×200mリレーで銅メダルを獲得する活躍だった。今春の大学卒業後は、プロスイマーに転向。日本選手権では200m背泳ぎで、入江陵介の11連覇を阻止する快挙を遂げた。今大会は背泳ぎにも注目だ。

■日本選手権で萩野を破り絶好調
瀬戸大也(バタフライ・個人メドレー)

「自分はまだまだ金メダリストの器ではない」。3位だったリオでの爽やかなコメントの裏には、東京までに「器」になるという意思が感じられた。日本選手権400m個人メドレーで萩野を抑えて優勝、5月に飛び込み選手の馬淵優佳と結婚と、公私共に充実している。2013年と15年の世界選手権の同種目で優勝しており、3連覇を目指す。

■女子史上初の日本選手権5冠達成
池江璃花子(自由形・バタフライ)

 中学3年時に3種目の日本記録を樹立した天才少女は、さらに進化を遂げている。高校2年になった今年の日本選手権では、50m、100m、200m自由形、50m、100mバタフライの5種目に出場し、すべて優勝。史上初の女子5冠を達成した。184cmもの長いリーチを生かした大きなストロークと無駄のない美しい泳法で、「世界」をも制覇したい。

※週刊朝日 2017年7月28日