観測史上最多タイとなる月間8個の台風が発生した7月。オールスターを挟んだ夏到来のペナントレースを“熱く”沸かせた男は誰か? 今回は7月のパ・リーグ月間MVPを予想したい。

【パ・リーグ投手部門】
菊池雄星(西武)

 パ・リーグ投手部門は、覚醒を続ける黄金左腕、菊池雄星(西武)の活躍が際立った。7月3試合に先発して3勝0敗、防御率0.81。特に圧巻だったのが、7月7日の楽天戦(Koboパーク宮城)で、好調な打線を相手に初回無死1、2塁のピンチを凌いだ後は三振の山を築き、8回まで無失点に抑えると9回は志願の続投で2三振での3者凡退。計140球の熱投で9回5安打無失点、14奪三振で今季2度目の完封を飾った。

 その後、オールスターを挟んで登板間隔が空いたが、21日の日本ハム戦(メットライフ)で7回途中3失点(自責2)の好投で今季9勝目を挙げると、27日のオリックス戦(メットライフ)では7回5安打無失点で再び2ケタ12奪三振をマーク。目下、最多勝(10勝)と最優秀防御率(1.96)でリーグトップに立って初のタイトル獲得へ視界良好だが、その前にこちらも自身初となる月間MVP受賞が濃厚だ。

 その他の候補では、外国人投手としては初の通算200セーブを達成したサファテ(ソフトバンク)が、7月は13試合に登板して0勝1敗11セーブ、防御率0.64の好成績。計14イニングで24奪三振は脱帽のひと言。7月に3勝0敗、防御率1.33で27日の首位攻防・楽天戦(Koboパーク宮城)での8回途中1失点の力投が好印象の東浜巨(ソフトバンク)の働きも目立ったが、7月の数字を菊池と比べるとやや見劣りする。ここは一つ、高卒8年目の黄金左腕に、今季のさらなる成長の証として、月間MVPを贈りたい。

【パ・リーグ打者部門】
柳田悠岐(ソフトバンク)

 パ・リーグ打者部門では、柳田悠岐が本命だ。6月も23試合で打率.363、12本塁打、31打点で自身4度目の月間MVPを受賞したが、7月に入っても好調をキープ。7月5日のオリックス戦(ヤフオクドーム)から3試合連続本塁打を放つと、その後はヒットを重ね、最後の31日の日本ハム戦(東京ドーム)では猛打賞締め。7月の19試合で本塁打は4本、打点も11に留まったが、19試合中ノーヒットに終わったのは3試合のみの安定感で、6月を上回るリーグトップの打率.393(61打数24安打)をマークした。

 2015年にも8月、9月と2カ月連続で月間MVPを受賞した柳田。今回受賞すれば、6月に続く2カ月連続で通算5度目の月間MVPとなる。その資格は十分にあると言えるだろう。

 対抗は、秋山翔吾(西武)になる。7月25日のオリックス戦(メットライフ)での4安打固め打ちを含めて月間5度の猛打賞をマークするなど安打量産体制に入り、7月の23試合で打率.351(94打数33安打)、3本塁打、19打点を記録した。秋山が月間MVPを受賞すれば、2015年6月以来となる。首位打者争いでも7月を終えて3毛差のデッドヒートを繰り広げる希代のバットマン2人のどちらに月間MVPが授与されるのだろうか。