今シーズンも残すところあとわずか。優勝争いはセ・パともに“独走”で決まったが、個人タイトルの争いはまだまだ逆転可能だ。混戦の野手タイトルはどうなる!?(成績は9月24日終了時点)

 最後まで目が離せないのが、セ・リーグの首位打者争いだ。

 宮崎敏郎(DeNA)が打率.3164でトップに立っているが、マギー(巨人)が打率.3160で2位につけ、さらに大島洋平(中日)が打率.313で3位。安部友裕(広島)が打率.310、丸佳浩(広島)も打率.309 で追い、1位と5位の差は僅差。1試合で逆転できる大混戦となっている。

 最多安打では丸が168安打で2位のロペス(DeNA)に5本差をつけている。広島は残り3試合だが、DeNAは8試合を残す。固め打ちすれば一気に状況が変わる。

 一方のパ・リーグでは秋山翔吾(西武)が打率.321でトップに立ち、2位は打率.310の柳田悠岐(ソフトバンク)。柳田は故障で残り試合は欠場するため、秋山がよほどの急ブレーキにならない限り、自身初の首位打者獲得となる。

 また、秋山は最多安打でもリーグトップの176安打を放ち、2位の浅村栄斗(西武)とは13本差。プロ野球記録の216安打を放った2015年以来2年ぶりの同タイトル奪還が濃厚だ。

 注目なのが、パ・リーグの盗塁王争い。セ・リーグでは田中広輔(広島)が34盗塁で自身初のタイトル獲得が確実な一方、パ・リーグでは西川遥輝(日本ハム)が37盗塁で源田壮亮(西武)が35盗塁と、1位と2位がわずか2個差。ルーキーの源田は、2001年の赤星憲広(阪神)以来、パ・リーグでは初のプロ1年目での盗塁王を狙っている。

 本塁打王争いはセ・パともに外国人打者の争いだ。

 セ・リーグでは、35本塁打のゲレーロ(中日)を31本塁打のバレンティン(ヤクルト)が追い、パ・リーグでは34本塁打のデスパイネ(ソフトバンク)をレアード(日本ハム)が2本差の32本塁打で付けている。バレンティン、レアードともにハマれば1試合複数本塁打を放つ爆発力があるだけに、最後まで面白くなりそう。

 打点部門でも、セ・リーグが101打点のロペス(DeNA)、パ・リーグが100打点のデスパイネと助っ人勢がトップ。デスパイネは本塁打王と打点王の2冠へラストスパートをかけたいところだ。

 助っ人勢の活躍が目立つ半面、残念だったのが鈴木誠也(広島)と柳田。途中までタイトル争いに加わっていたが、故障で脱落。特に柳田には史上8人目の三冠王への期待も高まっていただけに落胆の色が濃い。だが、柳田は出塁率.426で最高出塁率のタイトルは獲得しそう。昨季2冠ながら開幕直後の出遅れが響いた筒香嘉智(DeNA)も出塁率.402は現在リーグトップ。無冠では終わりたくないところだ。

 わずか1個差、1本差、1厘差でも、タイトルを獲得した者と逃した者とでは翌年の年俸だけでなく、引退後の肩書、名声も大きく変わってくる。意地とプライドをかけた残り2週間の戦いに注目したい。