元横綱・日馬富士の貴ノ岩(貴乃花部屋)に対する暴行事件で、貴乃花親方(元横綱)が近く日本相撲協会の危機管理委員会から聴取を受けるという。



 貴乃花親方はこれまで協会に対し、強硬姿勢を見せていたが、19日に貴ノ岩を聴取に応じさせたのに続き、自らも聴取を受けると20日の臨時理事会で合意。

 ただ、貴乃花親方は弁護士など第三者を立ち会わせることも検討しているという。

 協会執行部派のある親方がこうぼやく。

「貴乃花親方の言動は困ったもんだ。調和がなく、自分勝手。協会の理事会で独自の報告書なんて出せとか言ってない。おそらくこのままでは来年の理事選にも影響が出そうなのでまずいと思い、言い訳のような報告書を勝手に作り、あたかもこれが真実だと言わんばかりに出してきた。八角理事長(元横綱・北勝海)も憮然としていた。これまで何度も協会が事情聴取したいと申し入れたので、こんなものを作る暇あれば、さっさと聴取に応じればいいのに……。報告書には、貴乃花親方の相撲道のような話も書いてあったが、処分受けるような立場で何を書いているんだと、クレームが理事らから出ていた。まあ、横審(横綱審議委員会)から『非難に値する』ときつく言われたので、貴乃花親方の処分は決定的ですよ。下手すりゃ、次の理事選は出れないだろう」

 だが、執行部派から貴乃花親方への不満が渦巻く中、角界に激震が走った。

 元関脇の寺尾として知られる大相撲の錣山(しころやま)親方が所属していた時津風一門を離脱することがこのほど、明らかになった。


 錣山親方は一門の枠を超えて貴乃花親方を支持。さらに錣山親方に同調し、湊親方(元幕内湊富士)と錣山親方の弟子の立田川親方(元小結豊真将)も時津風部屋一門を離れるという。

「また高砂一門でも陣幕親方(元前頭・富士乃真)の娘が貴乃花親方の長男と結婚。どう転ぶかわからない。貴乃花一門は12人になったも同然です。もし、貴乃花親方に処分があっても、来年2月の理事選で一門から理事を楽勝で立てられます。これは八角親方ら執行部には脅威です。28日に先送りした臨時理事会で、貴乃花親方に理事降格の処分を出し、出馬を封じても貴乃花一門からは理事が出る。結局、貴乃花派を排除はできないということ。理事選後には、現在の執行部と貴乃花グループのどちらが多数派となるか、全く見えない状況になる可能性もある。今回の件で執行部と貴乃花親方派との亀裂は大きく、修復は難しい。理事会でも貴乃花親方は八角理事長と目もあわせず、あきらかに険悪という雰囲気だった」(相撲協会関係者)

 来年2月の理事選をめぐり、貴乃花一門VS相撲協会執行部のガチンコ勝負はすでに始まっている。

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