5年ぶりのリーグ優勝を狙う巨人が上々のスタートを切った。21日の阪神戦(甲子園)で今季2度目の同一カード3連勝を飾り、貯金を今季最多タイの5に。テレビ関係者は、こう分析する。

「原監督の人心掌握術が非常にうまいと思います。トラブルメーカーと呼ばれていたアレックス・ゲレーロも今年は生き生きとやっている。新外国人のクリスチャン・ビヤヌエバもオープン戦は打率・195、1本塁打と調子が上がらず開幕は2軍スタートでしたが、目の色を変えてチャンスを生かして今は3番に座っています。丸も加入しましたし、打線の破壊力はリーグ屈指ですね」

 今季の巨人打線で際立つのは長打力だ。チーム計29本塁打はリーグトップ。不動の4番になりつつある岡本和真はリーグトップタイの7本塁打、坂本勇人、丸佳浩が5本塁打、ゲレーロ、ビヤヌエバが3本塁打と一発攻勢で相手を圧倒する。

 19日の阪神戦(甲子園)で小林誠司が先制の3ラン、20日の同戦も6番に抜擢された石川慎吾が決勝2ランを放った。打率・390と好調だったリードオフマンの吉川尚輝が腰痛で戦線離脱したのは痛いが、1番・坂本、2番・丸のコンビは本塁打だけでなく、チャンスメークもできる。ビヤヌエバ、岡本、ゲレーロは中軸として走者を還す。今後も相手投手には脅威を与える打線になるだろう。

 一方で、不安材料が救援陣だ。今年からセットアッパーに配置転換された左腕の吉川光夫は防御率7.50。宮国椋丞、桜井俊貴と殻を破ってもらいたい若手右腕も防御率5点台と不安定だ。

 絶対的セットアッパーだったスコット・マシソンは、昨オフに感染症で闘病生活を送っていた影響でまだ実戦で登板していない。経験十分のベテラン・上原浩治も開幕2軍スタートでファーム調整が続いている。

 守護神のライアン・クックも盤石とは言えない。17日の広島戦(熊本)は2点リードの9回に登板したが、制球が定まらず3点を奪われて救援に失敗した。

 他球団のスコアラーは「クックはクイックに不安がありますね。球に威力はありますが、走られることに神経質になり、走者が出ると制球が乱れる。守護神として1年回れるかはまだ判断できません」と分析する。

 優勝するチームは勝利の方程式がきっちり機能している。開幕から9試合連続無失点と中川皓太の奮闘が光るが、ブルペン陣の整備が重要ポイントになりそうだ。(春日哲也)

※週刊朝日オンライン限定記事