プロ野球が6月19日に開幕した。新型コロナウイルス感染拡大で、当初の3月20日から約3カ月遅れ。試合数は例年の143試合から120試合に縮小となったが、選手にとってはハードな日程だ。



 北海道から福岡まで日本各地に本拠が点在するパ・リーグは、移動による感染防止のため、同一カード6連戦で行われる。セ・パ共に1週間で月曜しか休みがなく、雨で中止になった場合は月曜に組み込まれるため、12連戦、18連戦になる可能性がある。

 この過密日程に、メジャーリーグのスカウトからは懸念の声が上がった。

「日程を見て驚いた。投手がつぶれてしまわないか心配だね。特に今年はコロナの影響で万全のコンディションで開幕を迎えられたとは言えない。投げ続ければスタミナもすり減るし、登板間隔を詰めると体に負荷がかかって故障のリスクが上がる。有原航平(日本ハム)、千賀滉大(ソフトバンク)、山崎康晃(DeNA)、菅野智之(巨人)……。彼らはメジャーで評価が高い投手だから特に心配だよ」

 昨季15勝をマークして最多勝を獲得した有原は、オフの契約更改の際に、ポスティングシステムを利用してメジャーリーグへの移籍希望を球団に伝えたことを明かした。2016年から4年連続で2桁勝利を挙げている千賀も、かねてポスティングシステムでのメジャー挑戦を熱望している。18、19年と最多セーブに輝いた山崎康も昨オフにメジャー挑戦の意向を表明。来季中に海外フリーエージェント(FA)権を獲得する菅野も、メジャーの各球団から熱視線を受けている。

 今季のクライマックスシリーズ(CS)は、パがレギュラーシーズン1、2位の対戦のみで、セでは開催されない。セではリーグ優勝以外は意味を持たなくなるため、シーズン終盤は目先の白星を取るために選手に負荷がかかる起用法にならざるを得ない。ある球団首脳は悩みを口にする。

「首位争いの中で1試合も落とせない試合が続いたら、エース級の投手は中4日で登板させるケースも出てくると思う。救援もそうです。休ませたいけど、代わりがいない抑えは6連投、7連投になってくる。もちろん故障させないように細心の注意を払うけど」

 有原、千賀、山崎康、菅野……。メジャーから注目を集める投手たちは故障のリスクと背中合わせのシーズンになりそうだ。(梅宮昌宗)

※週刊朝日オンライン限定記事