連日のメダルラッシュに沸く東京五輪・日本柔道。最終日となる7月31日(土)には「男女混合団体戦」が実施される。



 オリンピックではこれまで個人戦のみが行われており、団体戦は今大会で初採用。柔道団体戦は世界選手権においても男女別で行われてきたが、東京五輪での採用を受け、2017年の世界選手権から混合団体戦が実施されるようになった。

 日本はその世界選手権において17年・18年・19年と連覇し、オリンピック直前の6月、ブタペストでの世界選手権でも若手主体のチームながら優勝。混合団体戦が開始されてから世界4連覇と盤石の強さを見せており(※20年は大会中止により実施なし)、東京五輪でも金が確実視されている。

 試合は男子3人・女子3人の6人制で行われ、男子:73kg級・90kg級・90kg超級、女子:57kg級・70kg級・70kg超級の6階級6試合で勝敗を争う。

 4勝を先取したチームが勝利となるが、3勝3敗となった場合は(※ゴールデンスコア方式の延長戦を採用し引き分けはない)、一本勝ち(不戦勝・棄権を含む):10点、技ありでの優勢勝ち:1点、指導差での勝利:0点とポイントを計算して勝者を決する。一本やより技を多く決めたチームが勝利となる。

 もしポイント数も同点で決着がつかない場合は無作為に選ばれた階級での代表戦が実施される。

 出場メンバーは個人戦の代表メンバーから選ばれるが、これまでのメダルラッシュから見ても日本の層の厚さ、盤石ぶりはご理解頂けよう。

 また登録階級が違っても階級以下であれば出場は可能であり、例えば男子73kg級には60kg級の高藤直寿、66kg級の阿部一二三、73kg級の大野将平と、金メダリストいずれもが出場できることとなる。

 基本的には各階級の代表選手が出場してくると思われるが、怪我やコンディションによっては階級下の選手が出場したり、対戦相手との相性から戦略的に選手を変えてくることも予想される。

 団体戦は個人戦以上にチームや仲間、そして国の威信を懸けた戦いの側面が強まるため、選手がより以上の力を発揮し、個人戦と団体戦で結果が逆となるケースもある。

 2019年、日本武道館で開催された世界選手権では濵田尚里(78kg級)が準決勝で階級上の相手を破り、決勝でも個人戦決勝で敗れたフランスのマドレーヌ・マロンガを縦四方固めで破る活躍を見せ優勝に貢献した。

 柔道は団体戦に重きを置く競技で、代表選手は高校・大学とその戦いを経験してきている。個人主義が多く謳われる現在だが、仲間とチームの勝利に力を尽くす団体戦は日本人の心性に合うのかもしれない。

 なおメンバーは、やはり混合団体の階級と登録の階級とが同じ選手、超級の場合は最重量の選手になる可能性が高い。その場合、男子は73kg級が大野将平、90kg級が向翔一郎、90kg超級が原沢久喜、女子は57kg級が芳田司、70kg級が新井千鶴、70kg超級が素根輝といった顔ぶれになる。

 ただし、コンディション次第で出場選手が変わるため、本来階級違いである阿部一二三(66kkg級)・詩(52kg級)らゴールドメダリストきょうだいの再登場もあるかもしれない。いずれにせよ、今回の五輪でのメダリストが多く含まれた豪華なメンバーで臨む混合団体戦では、金メダルが大いに期待できるだろう。