本当にうまいラーメンはどの店か。AI(人工知能)を使って集計した『AIが選ぶ本当に美味しいラーメン百名店 in 東京 2019』を、現役東大生らで構成されたベンチャー企業、株式会社TDAI Labが発表した。



 ランキングは都内のラーメン店が対象で、Google マイビジネスに紐づけられたレビューを採点に使用した。19年1月1日以降にレビュー数が100件以上投稿されている店舗と、レビュー履歴が5件以上の個人レビュワーの投稿に対し、TDAI Labが開発したレビュー信頼性スコアリングAI「WISE REVIEW」で分析した。レビューの星や文章の内容からAIが信頼度を計算し、やらせやアンチなどの不要な情報を取り除いている。

 18年間ラーメンを食べ歩いてきたラーメンライターの井手隊長は「1位の店に驚きました」と、AIの分析に目を見張る。果たして1位に選ばれた店は…?上位に選ばれた5店を紹介する。

■5位:らぁ麺はやし田 新宿本店
 ラーメン激戦区新宿に構える、「らぁ麺はやし田」系列の本店。醤油ベースのあっさり系「醤油らぁ麺」が人気。

「鶏清湯(とりちんたん)が東京を中心に流行っていますが、ブームの火付け役だった店の多くはターミナル駅にはありません。その受け皿として人気を集めたのでしょう。数量限定で『のどぐろラーメン』をだしたり、流行や話題性を集めるのが上手な店です」(井手隊長)

■4位:ほっこり中華そば もつけ
 「中華そば」と、「担々麺」が看板メニュー。八王子に店を構える。

「中華そばは清湯であっさりしたスープで、担々麺も人気のお店です。雑誌にもたびたび取り上げられる人気店でランキング上位の常連です」(井手隊長)

■3位:ラーメン二郎 三田本店
 人気ラーメン店のグループの総本山がランクイン。

「二郎の起源となった店で、ファンの間で“神格化”しています。『三田本店に行かないと二郎を食べたことにはならない』という人もいて、熱狂的な“ジロリアン”に支えられている店です」(井手隊長)

■2位:ラーメン二郎 ひばりヶ丘駅前店
 3位の三田本店に続き、二郎からランクイン。

「二郎というと店内に独特の緊張感が漂っていますが、こちらは夫婦で切り盛りしている店で、ライトユーザーでも入りやすい。他店の二郎と比べスープはクリーミーで、量も抑えめ。二郎初心者におすすめしたい店です」(井手隊長)

■1位:青島食堂 秋葉原店
 新潟五大ラーメンの一つ「生姜醤油ラーメン」の名店。東京初進出の店で、新潟県長岡市に本店を構える。

「昼のピーク時を外しても常に大行列ができている人気店です。一方で宣伝色が薄くメディアへの露出は少ないお店なので、1位という結果に驚いています。それでもファンは多く、大変美味しいお店なのは間違いなく、純粋な口コミ評価をくみ取っているのだとすれば納得です」(井手隊長)

■番外編 井手隊長の一押し:銀座 八五(7位)
 京都全日空ホテルの元総料理長が独立してオープンさせたお店。ラーメンの味の決め手であるカエシ(タレ)を使わず、ダシの旨味だけで仕上げる前代未聞の一杯で、先日発表になった「ミシュランガイド東京2020」で開店から1年にしてビブグルマンを獲得した。名古屋コーチンと鴨をメインに、昆布、椎茸、イタヤ貝、ドライトマトなど様々な食材の味を重ね、旨味を膨らませたスープは唯一無二の美味しさを放つ。

 上位にはいずれも有名店がランクインした。井手隊長は「純粋なファンの評価をくみ取れているのでは」と指摘する。

「二郎系のようなくせの強いラーメンはファンが多い一方でアンチも多い。批判的な意見がはじかれたことで上位にあがった印象です。そんななか、純粋にファンが多い店はしっかり上位に出てきている。1位の青島食堂秋葉原店には驚きましたが、納得もしています」

 井手隊長も舌を巻いたAIのランキング。ラインアップを見ているだけで、無性にラーメンが食べたくなってしまった。(AERA dot.編集部/井上啓太)