世界最大級のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」に出品した酒が“世界一の日本酒”に選ばれた、二戸市の酒造会社・南部美人の久慈浩介社長は7日、岩手県庁に達増拓也知事を訪ね、受賞を報告。「世界一の酒を生み出した岩手の環境をアピールするチャンスだ」と語り、海外からの誘客につなげる考えを披露した。 同品評会は7月にロンドンで開催され、日本酒部門には1245点が出品。同社の「南部美人 特別純米酒」が、最高賞の称号「チャンピオン・サケ」を獲得した。 久慈社長は受賞酒について、県が開発した酒造好適米「ぎんおとめ」や折爪馬仙峡からの伏流水を用い、南部杜氏(とうじ)が二戸の酒蔵で醸した“オール岩手県産”であることを強調。 ワインの味を特徴付ける土壌や気候などの自然環境「テロワール」は、日本酒にも通じる要素として注目されている—と説明し、農家と連携して岩手の豊かな環境で良い酒を造る「岩手テロワール」の取り組みを広げる必要性を訴えた。 達増知事は「今後も世界に羽ばたく取り組みを進めてほしい」と述べ、県産日本酒の良さを国内外に広めることを期待した。 報告後の取材に、久慈社長は世界のワイン産地を例に挙げ、「生産地を訪れる愛好者は少なくない。今回の受賞を機に、外国人観光客を二戸や県内に呼び込みたい」と語った。【写真説明】達増拓也知事(手前)に受賞を報告する久慈浩介社長(右)=7日、岩手県庁