水産研究・教育機構(横浜市)の調査の一環として日本南方の公海で漁獲された船凍トビイカが8日、八戸市第3魚市場で販売された。3月に続く2度目の販売で、4690ケース(1ケース8キロ)を上場。入札の結果、サイズによって2800〜2000円と、スルメイカの6割ほどの価格で取引された。 八戸港所属の大型イカ釣り船「第30開洋丸」が5月下旬〜7月下旬に調査操業した。漁獲量は前回の4倍ほどだったものの、1回で1万ケース前後を水揚げする中型イカ釣り船と比べて少なく、価格も高値は前回より2割安かった。札が入らないサイズもあった。 船主の開洋漁業(八戸市)の河村和吉専務は取材に「商業ベースで考えると厳しい漁獲量。安定供給される保証がないと、買う方も手が出せないと思う。漁場や漁法を変えるなど、もう少し調査が必要ではないか」との考えを示した。 落札されたトビイカはマグロはえ縄漁の餌などに使われるとみられる。仲買業者は「量が少なく、今後の供給も見通せないので、現状では加工品に使うのは難しい」と指摘した。次回操業は未定。開洋丸は日本海のスルメイカ漁に向かう。【写真説明】2回目の販売となった船凍トビイカ=8日、八戸市第3魚市場