三八五流通グループ企業の三八五フーズ(八戸市、沖本直人社長)が運営する「学校給食用炊飯工場」が9日、同市長苗代元木に完成した。自動化した製造ラインなどを整備し、衛生管理が徹底された環境で学校給食用の米飯を作る。2学期に合わせて稼働し、23日から八戸市と階上町の小中学校37校に計約1万食分を供給する予定だ。 炊飯工場は、三八五流通(同市、泉山元社長)が建築主となり、所有地の約1180平方メートルに建設。今年4月に着工した。延べ床面積は約555平方メートルで、総事業費は約2億5千万円。炊飯設備は一度に1万2千食分を作る能力を持つ。従業員約10人が業務に当たる。 地産地消を推進する観点から、コメは両市町産をそれぞれ使うため、専用サイロに分けて搬入する。 場内では、洗米して水に浸すタンクに送られた後、40〜50度の水と一緒に専用炊飯釜に投入。連続炊飯機で20分ほど加熱し、蒸らし工程へと続き、装置から出てきた炊飯釜はコンベヤーで移動する。釜を反転させて米飯を別の機械に移してほぐし、計量コンベヤーを通して保温食缶に盛り付ける。この後、各校へトラックで配送する。 9日は関係者や報道機関に工場の内部を公開。沖本社長は取材に「子どもたちが温かいご飯を食べ、心身共にたくましく成長してほしい」と話した。 市教委などによると、両市町では16年度まで個別のアルミ容器で米飯が提供されていたが、17年度からは食缶に入れ、教室で1人分ずつ盛る方法に変えた。 同社は同市の北地区と東地区の29校、同町の8校に供給する。1学期は、青森市の業者が製造していた。【写真説明】八戸市と階上町の37校に供給される米飯を作る炊飯工場=9日、八戸市長苗代