米軍普天間飛行場所属の新型輸送機オスプレイ4機が11日、三沢基地に着陸した。先月29日に飛来した1機と合わせ、三沢にいる機数は計5機となった。国は飛行再開容認を表明したが、地元に対する説明不足の側面は否めず、住民や自治体関係者からは安全対策の徹底などを求める声が相次いだ。 オスプレイは濃霧の中、午後4時20分ごろから同40分ごろにかけ、滑走路西側から1機ずつ基地に降りた。東北防衛局によると、米海兵隊の説明では、11日は5機が普天間から三沢へ向かうことになっていたが、実際は4機が岩国基地(山口県岩国市)を経由して三沢に来た。 航空写真歴10年以上という十和田市の男性会社員(42)は「飛行機が好き。噂を聞きつけオスプレイを撮りに来た」と基地西側の空き地でカメラを構えた。オーストラリア沖で墜落事故を起こしたばかりという状況には「仮に自宅の上を飛ぶとなったらちょっと嫌だと思う」と本音を漏らし、飛行の際はできる限り人口密集地を避けることなどを申し合わせた日米合同委員会の覚書の順守を求めた。 三沢基地周辺町内連合会の黒田進二会長(81)は「地域の人にきちんと説明しないことが不安につながる。軍事機密に触れない程度でいいので、住民の不安解消に努めてほしい」と、情報提供が不十分と主張。上十三地区平和委員会の小笠原邦定代表(73)は「住民の安全を守るため飛行を中止すべきだ。青森県平和委員会とも協力し、住民集会を開くなど抗議活動を続けたい」と語気を強めた。 三沢市の種市一正市長は「市民に不安を与えないよう、しっかりとした運用を心掛けてほしい」と強調。青森県の三村申吾知事は「オスプレイが三沢基地に飛来したことは誠に遺憾」とし、国の責任において整備や飛行での安全対策を徹底するよう東北防衛局に文書で要請した。【写真説明】濃霧の中、三沢基地に飛来したオスプレイ=11日午後4時半ごろ、三沢市