全国の高校生などを対象に、立体的な製図ソフトを活用し作製した工業デザインを募集する「第9回3D—CADプロダクトデザインコンテスト」(日本工業大主催)で、青森県立十和田工業高(浜中瑞洋校長)の電子機械科3年の田中直輝さん(18)が自由デザイン部門で応募63作品中、1位となる優秀賞に輝いた。作品名は「ドローン・海月(くらげ)」で、ふわふわと空を漂う機械のクラゲを自由な発想で表現した。 同校では工業製品の設計の実践的なスキルを高めることを目的に、同科3年の実習で、昨年度から本格的に3Dデザインに取り組んでいる。田中さんは週1回の課題研究で、4月中旬から約3カ月かけてこの作品の製図を仕上げた。 四つのプロペラが付いたドローンに、半円状のかさをかぶったクラゲが動くという斬新なデザイン。美術部に所属する田中さんは、県内の高校生の絵画展で空中に浮かぶ海の生き物を描いた作品を見たのをヒントに着想したという。 同大の教授らが審査に当たり、入賞者は10月29日に埼玉県の同大の施設で表彰された。 田中さんには、クラゲのデザインを基に大学側でプラスチック製の模型にしたものと、質感をリアルに表現した額入りの画像が贈られた。 田中さんは「1位に選ばれるとは思わず驚いた。素直にうれしい」と笑顔。製図では、クラゲのかさの複雑な曲線を描いたり、小さな画像パーツを多く組み合わせて体の部分を作ったりするのに苦労したが、「自分のデザインが画面の中で形になるのは面白かった」と振り返った。 指導に当たった兼子達也同科主任は「発想のユニークさと、きめ細かく丁寧な製図が評価されたと思う」と快挙をたたえた。【写真説明】ドローンのクラゲをデザインし優秀賞に輝いた田中直輝さん(右)と兼子達也主任