五戸町立倉石小で8日、大蔵流狂言山本会(東京)による狂言の芸術鑑賞教室が開かれた。人間国宝の山本東次郎さんら6人が芸を披露し、全校児童89人が古典芸能の魅力に触れた。

 文化庁が主催する「文化芸術による子供育成総合事業」の一環。一流団体の舞台芸術を鑑賞することで、子どもの発想力育成や芸術鑑賞能力を向上させることなどを目的としている。

 この日は最初に「柿山伏」「附子(ぶす)」という2つの演目が上演され、児童が狂言ならではのせりふ回しや動きを楽しんだ。

 引き続いて山本さんが講演し、狂言の心や独特のせりふ回しなどについて解説。「見た人にその奥を想像してもらうため、しゃべりがゆっくりになり、あえて余白も残している。狂言には日本の心遣いや文化が表れている」と話した。

 その後、児童が事前のワークショップで練習した演目「蝸牛(かぎゅう)」の謡(うた)を歌い、狂言師と共演した。

 初めて狂言を鑑賞したという6年畑山禅太朗君(11)は「内容が伝わりやすくて面白かった。今と違った言葉の表現もあり、古典に興味を持つことができた」と話した。

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