日本テレビ系で絶賛放送中のドラマ『正しいロックバンドの作り方』(毎週月曜深夜24:59〜)は、不器用だけどまっすぐなバンド“悲しみの向こう側”のメンバー4人が、日本最大級の音楽フェス「電撃ロックFes」出場を目指す青春ストーリー。

メンバーはボーカル兼ギターのリーダー、シズマ(藤井流星)とシズマの弟でドラムのテツ(神山智洋)、ベースのオギノ(栗原類)、パーカッションのコバ(吉田健悟)。現在、5話まで放送されているが、とにかくメンバーのおバカ(?)な行動が反響を呼んでいる。



俳優としての藤井流星は、最近だとドラマ『卒業バカメンタリー』('18年、日本テレビ)でマジメすぎる童貞大学生を演じ、『黄昏流星群』('18年、フジテレビ)での弁護士役が記憶に新しい。けれど、今回演じたシズマは金髪で髪を伸ばし、いかにもバンドマン。革ジャンを着込み、眉間にしわを寄せつつ叫びまくる姿を見て名作ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』('00年、TBS)の長瀬智也を想像した人もいるのではないだろうか。アツくて夢にあふれて心配性。常にデニムのポケットに手を突っ込み、何かあるとすぐ弱気になるところもカッコイイから不思議である。



1話では新たにメンバーとして迎え入れようとした中年のおっさん、スネーク(シソンヌじろう)を自ら辞退させるため霊感少年と偽ったシズマ。悪霊にとりつかれ、身震いしながら目を見開いてポワンとした変顔をする藤井は面白過ぎ。とはいえ、第4話でオギノがバイト先の正社員登用の面接を受け、バンドを辞めるかもしれなくなったときのこと。店長から「何がバンドだよ、ふざけやがって。どうせなぁ、夢なんてかなうわけねぇんだよ。時間の無駄無駄」と言われたとき、「俺にははっきり想像できる。夢をかなえた俺たちの姿が!!」と言ってニヤリと笑う姿は、胸がしめつけられるほど、めちゃくちゃ格好良く、グッときた方も多いのではないだろうか。


一方、シズマの弟テツを演じた神山は昨年放送したドラマ『チート〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜』(読売テレビ)の詐欺師役で注目が集まったばかり。今回は就職までの期間限定でバンドに参加する大学生。服装もいかにもロックンローラーなシズマと違い、大学生っぽいファッション。おバカな行動をするシズマにツッコムことも多く、あまりバンドマンには見えない。


3話でコバが元カノのメグ(藤松祥子)と再会したとき、思わずサラリーマンと嘘をついてしまったコバに「そんなにバンドが恥ずかしいのかよ。こっちはバンドが一番だと思ってやってんだよ!!」という熱血シズマは確かに胸アツな格好良さだった。


だけど、コバと一緒に嘘をついたシズマは「初めての彼女と奇跡の再会って、そんな乙女ゲームみたいな展開されたら応援しちゃうでしょ」と超うれしそう。「しかもこの神がかったシチュエーション。絶対キュンキュンコースだよ」と1人興奮して「僕、恋愛モノが大好物の胸キュンフェチでして」と大告白。いつも冷静なツッコミと丁寧な言葉遣いでバンド内ではもっとも普通の人だと思われていたテツの変貌ぶりにはギャップ萌え不可避である。



この2人に加え、超マイペース&協調性ゼロの不思議くんのオギノと底抜けに明るいコバの存在も忘れてはいけない。全員が個性出しまくりだからこそ“悲しみの向こう側”は面白カッコイイのだ。


そして5話では「電撃ロックFes」の一次審査の結果待ち状態。そういえばバンドマンの物語なのに、ここまで1度も4人がバンドをしている姿はないのである…。それらしいことといえば、2話のコバの回想シーンがスタジオでバンドをしているところと、シズマが高3のときオギノ、コバの3人で文化祭でバンドをしていたこれまた回想シーンのときぐらい。結局、バンドの音はないので、どんな音楽を4人が奏でているかは一切謎。それを考えると、今後はきっと4人が楽器を持ち、バンドをしている姿があるはず…あって欲しい…というか絶対あって!と、とても期待してしまう。



さらに、このドラマの魅力をさらに引き出しているのは、ドラマの主題歌であるジャニーズWESTが歌う『証拠』の存在だ。この曲がめちゃくちゃいい曲なのである。6月24日にリリースすることも決まり、MVも解禁。ポップでパワフルな曲をWESTのメンバーが輪を作り、全員で歌うMVは、『正しいロックバンドの作り方』を彷彿とさせる格好良さ。しかも「証拠」のカップリング曲「ANS」は藤井と神山がインスパイアされて生まれた楽曲。藤井と神山の作詞で、作曲を神山が担当している。主題歌のリリースも待ち遠しい。


5月25日放送の第6話はバンドの知名度を上げるため、動画をアップする作戦を実行する。これは「電撃ロックFes」の一次審査がサイトに音源を公開し、一般からの投票数を競うため。シズマのリアクションの良さから、シズマのドッキリを仕掛けることにしたテツたち3人。どんな動画が撮れるのだろうか!?ちなみに“悲しみの向こう側”がサイトに公開している曲は『TODAY〜1/365からの脱却』。やっぱり4人の楽曲がとても気になるところだ。


『正しいロックバンドの作り方』はこれからも目が離せそうにない。