2010年10月に大雨の降る中で行われたAKB48の秋祭りで、NMB48のお披露目が行われた。初ステージから10年の月日が経ち、今年で10周年を迎えた。10周年イヤーとしてNMB48では多くのイベントの開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、多くのイベントが中止に追い込まれていった。10周年コンサートの開催も危ぶまれていたが、『NMB48 10th Anniversery LIVE〜心を一つに、One For All。All for one〜 』と題したコンサートを10月23日に大阪城ホールで開催することになった。


記念すべき10周年のオープニング曲は『誰かのために』。さらに『夢は逃げない』『理不尽ボール』『最後のカタルシス』と今の時代を象徴するような楽曲が続いた。会場ではコールや声援などが禁止で、拍手やサイリウムのみでの応援しかできなくてもしっかりファンの心を響かせてくれた。


10周年という大きな節目ということで、10年を振り返る楽曲がスタート。まず難波鉄砲隊其之九による『告白の空砲』、村瀬紗英の『イミフ』、白間美瑠の『イケナイコト』、LAPIS ARCH(梅山恋和・山本彩加・上西怜)の『好きになってごめんなさい』、だんさぶる!(加藤夕夏・石田優美・東由樹・川上千尋・小嶋花梨・河野奈々帆)の『やさしさの稲妻』と続いた。そしてQueentetは『Wich one』を吉田朱里・村瀬紗英・渋谷凪咲の3人で歌うところに卒業生の太田夢莉が登場し、約1年ぶりの太田を含めたメンバーでの披露になった。


このあとも続々と卒業生が登場。NMB48のコンサートでは木下百花原作による人気のコーナー「百合劇場」が久々に復活した。現在のメンバーでの百合劇場がどんな感じなのか気になるところだったが、いきなり卒業生の谷川愛梨が登場。さらに川上礼奈三田麻央・高野祐衣・木下百花までもが出演し、当時を思い出させてくれるステージを観せてくれた。百合劇場の最後には卒業生がかつて『アイドルの夜明け』公演で歌っていた『みなさんもご一緒に』を歌い大きな盛り上がりを見せてくれた。


続いて『らしくない』を歌うのだが、白間が当時ダブルセンターとして一緒に歌った矢倉楓子と一緒に歌い「ふーみる」の復活を見せてくれた。さらに卒業を発表している山田寿々が『ハートの独占権』を歌うのだが、相方として卒業生であり実の姉でもある山田菜々を呼び込み奇跡の共演を果たした。


旧チームBⅡによる『アーモンドクロワッサン計画』、研究生ソングとして人気の『想像の詩人』では当時の研究生公演を盛り上げてくれた森田彩花・城恵理子らが登場。一瞬たりとも目が離せない状態が続いていて、次はなにがくるのか期待が大きく膨らんでいった。続けて安田桃寧が『わるきー』を歌うと、まさかの渡辺美優紀本人が登場し、本家による『わるきー』の披露となった。『ライダー』では1期生の白間美瑠・吉田朱里に加え、オリジナルメンバーの福本愛菜・門脇佳奈子上西恵が歌い10年前の光景を蘇らせてくれた。


1期生が揃って歌ったあとには、NMB48の初のオリジナルソングとして発表された『青春のラップタイム』を山本彩をセンターに迎え、最高のサプライズをプレゼントしてくれた。約2年ぶりにNMB48のステージに立った山本は「ハンパなく緊張しました。こうやってみんなとやるのも2年ぶりだし、しかも大阪城ホールという大きいところだがら震えてましたよ。10周年では私の知らない2年間があって、その2年でみんながしっかりと自分たちの2年間を作り上げてくれているので、それをみんなが続けてくれているのがうれしいです」と喜んだ。


多くの卒業生がお祝いに駆け付けてくれて大きな盛り上がりを見せてくれたが、終盤には現メンバーによる『ナギイチ』『僕らのユリイカ』『北川謙二』とアゲアゲソングを歌い、最後は最新曲『だってだってだって』で本編の幕は閉じた。


アンコールでは11月18日に発売する吉田朱里のラストソングでもある『恋なんかNo thank you!』の初披露が行われ、さらに1期生の楽曲でもある『三日月の背中』を卒業生を交え、さらにここでAKB48から移籍した卒業生の市川美織が登場してコンサートは最高潮を迎えた。


最後にキャプテンの小嶋は「私たちNMB48は10年の節目の年に、ずっと目標にしてきた京セラドームに立って、皆さんと新しい景色を見るつもりて勢いづいて進み始めたつもりでした。でもこの夢も叶えることはできませんでした。今まで当たり前だった劇場公演だったり握手会だったり、当たり前の日常がパッとなくなってしまい、そのときは正直心が折れかけました。逃げ出したくなるほどの大きな壁がありました。思うようにいかなくてもメンバー、スタッフの皆さんと一緒に今できることははなにかと考えて、試行錯誤しながら新しいことに挑戦したりして、常にこの期間でも進んでいたと私は思います。NMB48はチャンスを来るのを待つのではなく、自分でチャンスを作って掴んでいるなと、それがNMB48だなとこの期間で私は改めて思わされました。だからどんなに時間が経ってもどんなに時間が掛かっても絶対に必ず京セラドームに立ってみせます。7期生という新しい仲間も増えて、NMB48はまた新しいスタートを切るわけですけど、どんな時代を取ってもどんな部分を切り取ってもNMB48って最高のグループだと言っていただけるように、これからも頑張りたいと思いますので、今後ともNMB48の応援をよろしくお願いします」とコメントした。


そして最後は『365日の紙飛行機』『ワロタピーポー』を全員で歌い10周年の記念コンサートの幕を閉じた。



【セットリスト】

M00:overture

M01:誰かのために

M02:夢は逃げない

M03:理不尽ボール

M04:最後のカタルシス

M05:告白の空砲

M06:イミフ

M07:イケナイコト

M08:好きになってごめんなさい

M09:やさしさの稲妻

M10:オネストマン

M11:ロマンティックなサヨナラ

M12:Which one / Queentet

M13:サササ サイコー!

M14:太陽が坂道を昇る頃

M15:虹の作り方

M16:みなさんもご一緒に

M17:らしくない

M18:ハートの独占権

M19:想像の詩人

M20:アーモンドクロワッサン計画

M21:カモネギックス

M22:青い月が見てるから

M23:12月31日_

M24:わるきー

M25:ライダー

M26:結晶

M27:青春のラップタイム

M28:ナギイチ

M29:僕らのユリイカ

M30:北川謙二

M31:だってだってだって

EC1:恋なんかNo thank you 

EC2:三日月の背中

EC3:365日の紙飛行機

EC4:ワロタピーポー


取材・文:ブレーメン大島