映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』の完成披露イベントが5日、都内で開催され、田中圭、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂菜緒(日向坂46)、飯塚健監督が出席した。


本作は、1998年の長野オリンピックで日本中が歓喜に沸いたスキージャンプ団体、大逆転の金メダルを陰で支えた25人のテストジャンパーたちの知られざる感動秘話を映画化。田中はリレハンメルオリンピックで銀メダルに輝いたものの、長野オリンピックでは代表に落選し、テストジャンパーとして金メダル獲得に貢献する西方仁也さんを、土屋は西方を献身的に支える妻・幸枝さんを、山田は聴覚障害のあるテストジャンパー・高橋竜二さんを演じる。


新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ほぼ1年公開が延期されたなか、ようやく観客の前で映画をお披露目することができた田中は「個人的には楽しみが1年延びたという気持ちが強かった」と前向きに捉えていたことを明かすと、山田も「試写室でできあがった映画を観たとき、本当にいい作品に参加させてもらえたと感じました。ようやく皆さんに観てもらえることができて嬉しい」と満面の笑み。オリンピックを夢見る唯一の女子高生ジャンパー・小林賀子さんを演じた小坂も「作品をお届けすることができて嬉しいです」と破顔していた。

舞台挨拶中、田中は本作が「実話」であることの意味を何度も述べると、山田は自身が演じた高橋竜二さんと実際に会話をしたことを明かし「竜二さんから『ありがとう』と言ってもらえたことが、本当に嬉しかった」と実在する人物を演じるうえで、本人がどれだけ満足してくれているかが重要であることを説く。


田中も「もちろん観てくださるお客さんのことはしっかり考えるのですが、裕貴も言っていたように、実際に生きている人を演じさせてもらうとき、ご本人が『嫌だな』と思うような表現はしたくないんですよね」と語る。


そんな田中の思いに、山田は「劇中で西方さんと原田さんが会話をするシーンが大好きなんです」と話し出すと「あのときの圭さんが、本当に西方さんに感じられて『スゲーな圭さん』って思いました」と西方さんをリアルに演じ切った田中の芝居に脱帽していた。


チームの絆が描かれている本作。作品の座長として現場に立った田中に対して、土屋は「圭さんの安心感というか、皆さんをご飯に連れて行って、心と心を結び付けてくれる立ち振る舞いが素敵でした。お酒も率先してたくさん飲んで……」と話すと、田中は「一旦、その話、やめようか。これ以上土屋さんがしゃべると、なにかおかしくなるような気がする」と慌てて土屋の話を制止し、客席を笑わせていた。

イベント後半には、本作のモデルとなった西方仁也さん、長野オリンピック金メダリストの原田雅彦さんも登場。田中は原田さんから金メダルを首からかけられると「めちゃくちゃ緊張します」と顔を引きつらせていた。