日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系日曜よる9時〜)の第2話が放送された。オープニングからハラハラドキドキの緊迫感ありまくりの映像に「TOKYO MERかっこよーー!!」「ひな先生頑張ってーー」「鈴木亮平さんやっぱりかっこいい」「賀来くんカッコ良すぎ」「戦隊もの」「感動した」など、多くの反響が寄せられた。

東京都知事、梓(石田ゆり子)が発足したTOKYO MERは都知事直轄の医療組織。重大事故、災害、事件現場にERカーに乗って駆け付ける救命救急チームである。このチームのチーフドクターを務めるのが鈴木亮平演じる喜多見。「待っているだけじゃ、助けられない命がある」というポリシーで危険も顧みず、現場へ飛び込んでいく。第1話でも命を救うことをあきらめない喜多見がガス爆発寸前の工場内でオペを敢行。ガスで意識を失いかける中、敵であるはずの音羽(賀来賢人)が助けにやってきて、ギリギリで消防隊員を救ったことがSNSでも大きな感動を呼んだ。


※以下第2話ネタバレあり


第2話でスポットが当てられたのは、MERメンバーの研修医、比奈(中条あやみ)。元々、MERのメンバーに選ばれたことを不満に思っていた比奈は鉄骨落下事故の現場でも戸惑いを見せる。そして、患者のトリアージに「クラッシュ症候群に注意」と書かれていたにも関わらず、見て見ぬふりをして病院に運ばせようとした。クラッシュ症候群なら一刻を争う事態。ぶっちゃけ、比奈は責任逃れをしたのだ。自分は、まだ研修医で喜多見や音羽のようなスーパードクターではない。半人前の自分に何ができる?と思っても無理はないだろう。その気持ちは痛いほど分かる。


これに気づいた喜多見がすぐに手術を行わなければ、患者は死んでいた。音羽に問い詰められ「病院に運んだほうがいいと思って…」という比奈に音羽は「言い訳か…正しい判断だと思いますよ。何より責任を逃れることは組織で生き残る最善の道ですから」と侮蔑ともいえるような言葉を投げかけられる。さらに「私の判断ミスでした」と謝る比奈に喜多見は「判断ミスじゃ、ないでしょ」「どういうことですか?」「言われなくても自分が一番分かってますよね」と。こんなこと言われたら確実に心は折れてもしまうだろう。普通だったら即、MERを辞めていても不思議はない。そんな比奈がどのように立ち直るかが第2話の見どころとなる。


再びMERに出動要請がかかる。今度は祭りの会場で屋台の燃料タンクが爆発。比奈は後方支援に徹し、喜多見と音羽の2ドクター体制にするよう危機管理対策室長の駒場(橋本さとし)から喜多見に指示が下る。だが、現場でやぐらが倒れ、負傷者が急増。喜多見はバックアップの比奈にトリアージを任せてしまう。その前の事故のミスで心が折れ、自分に自信の持てない比奈だったが、負傷者を前にして一歩を踏み出す。


そんな中、ショック状態を起こし、緊急オペが必要な負傷者が。喜多見も音羽も手が離せない。イヤホンマイクで「比奈先生、あなたがやるしかない」という喜多見に「やれません。私は研修医ですよ。1人でオペなんて無理です」という比奈。

「比奈先生の意見はどうだっていい。目の前の患者を見ろ。あなた以外には、その人を救える人はいませんよ」という言葉で比奈も覚悟を決める。ビビりまくっていた比奈は手術を始め、あわやという場面があったものの、喜多見と音羽が駆けつけ患者は一命をとりとめた。


MERのメンバーは比奈以外、プロフェッショナルばかり。ドクターの喜多見は言うに及ばず、看護師の夏梅(菜々緒)やホアン(フォンチー)や臨床工学技士の徳丸(佐野勇斗)や麻酔科医の冬木(小手伸也)も人を救おうとする強い信念を持っていることが見て取れる。その中で比奈だけは“普通の人”なのだ。だからこそ彼女の気持ちに共感しやすい。人の死に責任を取りたくない気持ち、それでも一歩を踏み出したときの勇気はとてもよく分かってしまう。

最初に彼女の心が折れたとき、彼女を心配する指導医の千晶(仲里依紗)に喜多見は「自分の力で乗り越えてくれますよ」と気軽に言い放つ。千晶は「それでもあなたは上司なの?」と非難していた。確かに上司として、無責任に感じてしまった人もいたかもしれない。だが、その言葉には理由があった。


2度目の出動の後、喜多見は比奈をMERに選んだ理由として、履歴書に「人の命を救いたいからです」と書いてあったからだと告げる。「当たり前なんですけど、意外と少ないと思うんですよね。ただ純粋に人の命を救いたいってだけの医者は。大事なのはどんな状況でも目の前の命を救おうとする覚悟です。比奈先生はその覚悟があるってことを今日、現場で見せてくれました」という喜多見。

それでも、医療ミスを起こしそうになった比奈に喜多見は続けて「あなたがいなければ、俺のほうこそ無理でした。あのとき比奈先生が先に腸間膜の止血をしてくれたから、患者さんを救えたんです。比奈先生がいてくれて良かった。ありがとう」。


こんなこと言われたら、泣いてしまうやろ!そして救った患者から渡された応援の言葉が書かれた色紙を比奈に渡し「なによりも患者さんの声が医者を強くしてくれますから。な〜んて、ちょっと先輩面し過ぎましたね」。めちゃめちゃいい上司じゃん。

それにしても、音羽は相変わらずのツンである。TOKYO MERを潰すため、厚生労働大臣の白金(渡辺真起子)と厚生労働省医政局長の久我山(鶴見辰吾)から送り込まれた音羽はいわばスパイ。2回目の出動のとき、比奈に手術をさせたのも失敗を誘うためだと白金の前では言っていた。だが、比奈が「研修医の私には無理です」と言っていたとき「言い訳はやめろ、お前は医者だろ。だったら全力で命を救え!」と言った言葉は絶対に本気だったはず。きっと喜多見と同じような思いを音羽も持っているに違いない。というか、そのうちデレを見せてくれるだろう。早く、音羽がデレたところが見たいものである。


第3話あらすじ

凶悪犯が重病の少女を人質に立てこもる事件が発生。


繁華街に飛びかう銃弾…現場に急行したTOKYO MER・喜多見幸太(鈴木亮平)は、少女に薬を渡さないと命に危険があると主張するが、メンツを気にして口を出すなという警察と対立する。

発作の危機が迫る少女の命を守るため、看護師の蔵前夏梅(菜々緒)は自ら身代わりを志願する。娘を育てるシングルマザーの夏梅には、少女を救いたいという強い思いがあった。

しかし、そんな中、犯人は夏梅に発砲する!激しい銃撃戦の極限状態の中で、命をあきらめない喜多見は最前線での緊急オペを決行する。


『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』

第3話 7月18日(日)夜9時〜

©TBS

文:今泉