日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系日曜よる9時〜)の第7話が放送された。SNSでは「戦隊物とか水戸黄門とかいろいろ感じるが、そこがいい!!」「過去いがみ合ってたやつが仲間として駆けつけるのベタだけどやっぱ熱い」「事故現場に入る時のアルマゲドン感がすごいよ」「なんだろこの心地よい暑苦しさは」「音羽がスゲーいいところで突然現れるから、もう私の中では音羽マンって呼んでる」など大きな反響を呼んだ。


※以下第7話ネタバレあり【記事最後、次週第8話あらすじ掲載】

これまで喜多見(鈴木亮平)を中心にMERのメンバーが人の命を救ってきた“戦隊ヒーロー”的展開が一気に不穏な空気をまとい出した第7話。喜多見を監視する黒塗りの車は、MERを敵視している白金大臣(渡辺真起子)や久我山(鶴見辰吾)の指示でもない。どうやらここへ来て、新たな勢力の出現である。しかも喜多見の“空白の1年”に関わっているらしい。そんな中、清掃会社で外国人労働者たちが、めまい・吐き気・意識障害を訴える事件が発生。事態の真相が見えないまま、喜多見と冬木(小手伸也)、ミン(フォンチー)の3人だけで出動した。

現場に到着した喜多見たちは早速、患者たちの治療に当たる。だが、患者たちを雇っている社長が治療は必要ないと騒ぎ出す。患者の1人が何か言いたげだが、社長のひとにらみで何も言えなくなってしまう。分かりやす過ぎるほど、あやしい社長である。今回、MERの“敵”となる相手はこの社長なのか!?と思っていると、患者を搬送しようとする喜多見たちを止める警官たち。すると音羽(賀来賢人)が現れ、「従いましょう。大きな力が動いています。MERのためにもここは大人しく従うべきです」。だが、社長が “大きな力”を持っているとはとても思えない。そこへやってきたのが、公安刑事の月島しずか(稲森いずみ)。とにかく偉そうだし、小物感満載の社長なんかより、よっぽどヤバそうなキャラ。間違いない、彼女こそ喜多見の前に立ちはだかる新たな“敵”となる予感。


月島は何か言いたそうにしていた外国人労働者の患者を見るなり、喜多見とひと悶着。「その男の身柄を渡してもらう」「治療中です」「かまわない」「許可できません」「決めるのは私だ。喜多見幸太」。もう言い方が腹立つ。それに何で喜多見の名前を知っていたのか?そこで突然の爆発。喜多見は「紛争地域で何度も嗅いだ匂いがします。おそらくTNTタイプを使った爆弾ですね」。爆弾って、もう普通の事件じゃない!


やがて地下には外国人労働者たち16人が爆弾により閉じ込められていることが発覚。社長がビザのない外国人に不法労働を強制していたため隠していたのだ。本当にムカつく社長である。しかし、それ以上にムカつくのが月島だ。不法労働者が取り残されていることを知りながら「お前たちはここから離れろ」と命令を下す。「私が守るのは日本国民だけだ」。こんなの喜多見と対立するに決まってる。

もちろん、喜多見がそう簡単に引き下がるはずがない。爆弾により負傷した外国人労働者の手術をしようとする。しかし、機材が足りず、どうすることもできない状態。そこへ駆けつけたのがERカーとMERのメンバーだ。いつもだったら、ここで負傷者の手術を成功させ、一件落着となるのだが、今回はまだ地下に外国人労働者も残っているし、公安が出てきた原因もはっきりしていないし、外には機動隊の化学防護隊まで。一方、赤塚知事(石田ゆり子)も総理官邸に呼ばれていた。なんと清掃会社の地下で有機リン系の神経ガスを使ったという犯行声明が届いていたのだ。しかも新たに今夜8時までに10億円用意できなければ地下で新たな爆弾を爆発させるという。


音羽は月島に「官邸からすべて聞きました。これはテロですね?」と聞くと「この国でテロは起きない。テロなどこの国には存在しない。国民の安心を守るために誰にも知られず未然に防ぐ」という月島。確かにその通りかもしれないが、だからといって人の命を犠牲にしていいわけではない。犯行声明を出したのは国際テロ組織のLP9。神経ガスにテロ組織ときたら、もう“ヒーロー戦隊”というより、『ダイ・ハード』の世界。でも喜多見はジョン・マクレーンのように決して愚痴をこぼしたりしない。人を救うためにどんな危険な現場にも飛び込んでいくヒーローである(マクレーンがヒーローではないと言ってるわけではない)。



官邸からの指示で、MERに救出活動を許可するよう指示が下されると「お前の力で全員を救出するのは不可能だ」という月島に「いえ、俺だけじゃありません」と喜多見。するとモニターには数多くのレスキュー隊が現場に到着する模様が映し出される。今まで喜多見たちに心動かされ、一緒に救出活動をしてきた“仲間”たちだ。



危機管理対策室室長の駒場(橋本さとし)から赤塚知事の命令が伝えられる。「リスクを伴うミッションだが、東京都、日本の誇りにかけて、残る15人の外国人労働者を全力で救え!以上だ」。状況は『ダイ・ハード』ばりにスケールアップしているが、やっぱり“ヒーロー戦隊”のスタイルは変わらない。ヘルメットを抱え、ERカーや消防車をバックにクローズアップされるMERのメンバー。喜多見だけでなくMERのメンバー、いやレスキュー隊も含め、全員がヒーローなのである。

予告爆破時刻まで、10分をきった。喜多見たちは地下に閉じ込められた人たちを次々と救出していく。地上ではミンが警察官たちに「お願いします、手伝ってください」と訴えかける。しかし、救助活動には手助けするなと命令を受けている警察官たちが動くことはない。それでも警察官か!?まさにミンもそう思っただろう。「人の命と命令、どっちが大事?」とミンのつたない日本語だからこそ、心にくるものがある。「私知ってます。ホントは日本人、みんな優しいって。みんないい人たちばかりだって。私、知ってます」と涙を流しながら「お願いします」と深く頭を下げるミンに警察官も手を貸し始める。胸がアツくなった瞬間!それこそ日本の警察官だ。

爆弾のタイムリミットが迫る中、喜多見は瓦礫にはさまれた瀕死の重傷患者を見つける。千住(要潤)たちも協力し、救助活動を続けるも残された時間は1分。喜多見は神経ガスが充満している部屋の中、息でくもるマスクを外して処置を続行。ナウシカかよ!というツッコミは置いといて、瓦礫をどかし、地下から脱出するも残り10秒。しかし、予告時間になっても爆弾は爆発しなかった。マスクをはずした喜多見も神経ガスの濃度が下がっていたため、実害はなし。そして今回も死者はゼロ。ふぅ〜と、ほっとひと安心する息づかいが日本中が聞こえてきそうだ。赤塚知事も首相官邸で「イエイ」とガッツポーズを決めた。


ラスト、医療テントで治療を受けていた外国人労働者の1人が人差し指の先端を切り取られていたことが分かる。被害者は日本理科大の清掃員だった。何かに気づいた月島は日本理科大へ向かい、立ち入り禁止区域にある薬品保管庫に行くと、そこには血だらけの指紋センサーが。LP9の目的は有機リン化合物だった。そして月島たち公安の本部には喜多見の隠し撮りした写真がどっさり。さらに現場での映像を確認した月島は救急車で患者を受け渡された人物が椿(城田優)だと確信する。「やつの狙いは神経ガスの原料を手に入れることだけじゃなかった。椿は会いにきたんだよ、喜多見幸太に」。椿って誰?と思ったらTBSから出されたリリースには国際テロ組織、LP9のメンバーとある。しかもそんな椿から喜多見に「“どんな命でも救う”相変わらずですね、先生」というメールが届く。「約束は果たしますよ、喜多見先生」って最後に椿がつぶやいた言葉の意味とは。国際テロ組織のメンバーと喜多見はどんな関係が?次週も見逃せない。


文:今泉


第8話あらすじ

とある病院で、停電により全ての医療機器が停止!多くの患者が死に直面するパニックに…!



出動した喜多見幸太(鈴木亮平)らMERメンバーだが、”空白の1年”の秘密を知ってしまった音羽尚(賀来賢人)は激しく反発。「そんな人に命を預けることはできない、命令には従わない」と宣言し、MERメンバーの信頼関係は崩壊してしまう…。そんな中、患者を救うため単独で屋外の発電機復旧に向かった喜多見を、恐るべき危機が襲う―!



『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』

第8話 8月22日(日)夜9時〜

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