舞台となるのは、ちょっぴり問題を抱えたうどんチェーン店。そこで働く5人の男女の奮闘記をシニカルかつコメディタッチで描いた青春グルメ群像劇『トーキョー製麺所』が9月7日からMBS/TBSドラマイズム枠でスタート。そこでホテルマンからうどん屋さんの店長になった赤松幸太郎役を演じる吉野北人と、バイトリーダーの青井春翔役の栁俊太郎に直撃。ドラマへの思いや、2人の関係について聞いてきた。

吉野北人、自分の性格とは真逆の役柄に…

――まずはお2人の演じる赤松幸太郎と青井春翔の役柄について教えていただけますでしょうか。

吉野「赤松はすごくまっすぐで、自分の信念を曲げない頑固者の店長です。周りに言われたことも、あまり耳を貸さないようなところもあって。アツいタイプの人間なんですけど、ちょっと抜けている部分もある人です。だけど、従業員たちをサポートしたり、温かいところもあるみたいな。そういう人間らしいところもあるから、理不尽にまっすぐなところも許せるような人ですね」


栁「青井はある夢を追いながら、うどん屋さんでバイトを続けていたら、いつのまにかバイトリーダーになってしまった人。そんなときに変な店長がきてしまうという(笑)。生活費を稼げるぐらい働ければ、それでいいやっていうだけの男で。ただ、バカみたいな店長がきたことで、青井にも新しい価値観が生まれていく…っていう意味では変化もありますし、演じたらきっと楽しそうだなって思いながら台本を読んでいました」


――実際に演じてみての感想を教えてください。

吉野「最初、お話を聞いたときは主演のドラマが決まった!っていうだけで。詳細も知らないまま、衣装合わせのとき(近藤啓介)監督と打ち合わせをしたんです。そのとき監督から、赤松のイメージは「あえてダサい感じ」と聞かされて、とても戸惑いました。今までダサい男って演じたことがなかったんです。自分なりに解釈して、赤松を演じているんですけど、自分の性格とは真逆で。僕はマイペースでゆったりとしているのに、赤松はハキハキしゃべるし、物事をズバッと言ったりするし。しかも自分だけを信じて他人の意見をあまり受け入れない。僕にはそういうところがなかったので、本当に最初は不安でいっぱいでした。最近、やっとちょっと慣れてきて、赤松になりきれているのかなとは思うんですけど。もう撮影の後はどっと疲れが出ますね。自分じゃない人を演じるのって、こんなに大変なんだって(笑)。毎回、葛藤と反省を繰り返して撮影に臨んでいます」

栁「監督のことは元々知っていて、すごく面白い芝居をつける人だなって印象があったんです。ただ役的に僕の演じる青井は割りとフラットで…あ、怒るときは怒るんですけどね。ほかのメインのキャラクターたちが濃いので、その方たちのお芝居を見て、面白いなって思いながら芝居をしています。それに監督が“こうしてほしい”って芝居を付けるとき、監督自身が芝居をするんですけど、その芝居が超面白くて(笑)」

吉野「普通に歩くときも“ちょっと面白くやってみて”って実際に監督がやってみせてくれるんです。それが僕にはできないテンションというか(笑)」


栁「顔がずるいよね」


吉野「はい。顔が面白いんです。でも、実際にやってみてくださるので、すごくやりやすいですし、こういうふうにやればいいんだ!って、とても分かりやすいです」



お互い何て呼び合っている?取材中、新たな呼び名も

――吉野さんと栁さん、共演してみての感想は?

吉野「すごいありのままの人です。飾ったところもないですし、自分を持っている、周りに流されない人だなぁっていうのは感じていて。現場での居方もすごく堂々としていますし、大人だなぁって思います。僕は役者としての場数が少ないので、現場での居方も難しくて。それに主演って、どういうふうにしていたらいいんだろう?っていうのも分からないですし。江上(敬子)さんが盛り上げてくださるので、とても明るい雰囲気の現場です。ですが、座長としては本当に何もできておらず、ほかの演者さんたちに助けられているなって感じながら撮影をしています」

栁「僕は今、すごいびっくりしています。現場の吉野くんはいつもすごく堂々としているので、不安があるって聞いて。ほかの作品の主演の方たちを見ると、みなさん、生まれ持った輝きみたいなものを絶対に持っていらっしゃるんです。それはしゃべるしゃべらないとか、盛り上げる盛り上げないとか関係なく。吉野くんは同じように輝いていますから。芝居もしっかりしていますし、迷いなんて一切感じていないように見えていたので。あぁ、こんなに悩んでいるんだって知って驚きました。逆に僕は現場でおどおどしてますから(笑)」


吉野「えっ、そうなんですか?」


栁「うん(笑)。吉野くんは、それだけ悩んでいても、現場でその姿を見せないのはさすがだと思いますね。座長として、そのままでいてくれたら頼もしいです」

吉野「うれしいです。本当はもっとフラットに話したいんですけど、僕の役がそうさせないというか。あまり仲良くし過ぎると役に影響が出てしまうのも怖くて。本当に現場の居方が難しいなって感じていたんですけど、今のお話をきいて、今まで通りでやっていいんだって自信がつきました!」


――現場でお2人は何て呼び合ってるんですか?

栁「吉野くん」


吉野「僕は栁さんって呼んでいるので、これから俊太郎くんって呼んでもいいですか?」


栁「もちろん!」

吉野「普段は何て呼ばれるんですか?」


栁「俺、あだ名が全然なくて。俊太郎とか栁とか栁さんとか」


吉野「じゃぁ、俊太郎くんで!」


栁「俺も北人くんって呼ぶね」


吉野「はい、お願いします!」


お互いのイメージを“3拍子”で表すと?「かなりバレてますね(笑)」

――『トーキョー製麺所』は早い、安い、美味いがモットー。同じようにお互いを説明するとしたら?

栁「北人くんは、どうしても赤松のイメージが強いんだよなぁ。でも3拍子そろって言うなら、マジメ、ピュア、ミステリアス」

吉野「ミステリアスですか?」

栁「まぁ、プライベートの北人くんのことは僕もそこまで分からないんですけど、なんかキラキラしているように感じて。あと、もしかしたらちょっと天然なのかなって思うところもあるし。結構、ほかのキャストの方たちともそう話していて」


吉野「えっ!?」


栁「吉野くん、たまに天然なところもあるよねって話になっているから(笑)。そういうとこが、まだ読めないって意味でミステリアス」


吉野「自分では分からないんですけど、RAMPAGEのメンバーにもたまに天然って言われることがあって。かなりバレてますね(笑)」


栁「やっぱり(笑)。天然ってところを、どこか醸し出してる(笑)」


――吉野さんからご覧になった栁さんは?

吉野「う〜ん、余裕、独特な世界観、身長が高い」

栁「身長が高いのは確か!」

吉野「それこそ信念が強そうで、自分が決めたことに対しても、まっすぐというか。実際はどうですか?」


栁「そういうところはあるかも。変なところで頑固だし。とはいえ、実は緊張しいだから」


吉野「え〜〜!?見えない」


栁「本当に緊張しているようには見えないってよく言われる。でも実は子どものころから、めちゃくちゃあがり症で。北人くんは現場で緊張は?」


吉野「緊張しか、してないです(笑)」


栁「ライブも?」


吉野「いや、ライブは緊張しないです。もう慣れました」


栁「へぇ〜〜」


吉野「こういう見せ方ができるんだとか、いろいろ分かってきたのでライブでは緊張しなくなりました。でも、やっぱりお芝居はまだまだ慣れなくて。もう全然違いますね」


吉野北人のアルバイト経験に栁俊太郎「独特だなぁ」

――ちなみにお2人、アルバイト経験は?

吉野「あります」


栁「ありますね」


――どんなアルバイトを?

吉野「僕は旅館と、あと鯉料理屋さん」

栁「んふふふ、また独特なバイト経験だなぁ」

吉野「鯉専門店は年配の方しかこなくて。店の前に池があって、そこにめっちゃ鯉がいるんです。それを目の前で捕って、さばいて出すっていう。短期バイトでしました」


栁「俺は実家がコンビニなので“手伝って”って言われたとき、時給をめっちゃ高くしてもらってやってた」


吉野「めちゃめちゃいい!!」


――もし、今やるなら、どんなバイトをやってみたいですか?

栁「工事現場でやってみたいですね。昔、土方の兄ちゃんカッコイイって思ったことがあるんで」


吉野「僕は保育園」


栁「あぁ、似合いそう。役とかでも保育園の先生とかきそうだし」


吉野「いいですね。保育園の先生役、やってみたい!」


――じゃぁ、栁さんも土方のお兄さん役で…。

栁「いや、かなり大変そうなのでやめておきます」

吉野「あはははは」


――では、保育園の先生役は?

栁「いや、絶対、ダメです。子どもがめっちゃ泣きますもん。姪っ子は4歳ぐらいまで俺の顔を見るたび、泣いていましたから」


吉野「すごい優しいのに!」


栁「仕事で髪型をスキンヘッドにしたり、ロン毛とかにしてたから“何だこの人は?”って思われていたんだと思う」


吉野「なるほど(笑)」


――では最後に『トーキョー製麺所』をご覧になる皆様にメッセージをお願いいたします。

吉野「このドラマは今までにない作品だなって思います。監督の色がすごく出ていて、オープニングから入るダンスも魅力のひとつ。シュールで面白いポイントがたくさんあって、キャラクターもすごくいい味を出していますので、ぜひご覧になってください」

栁「まず、今まで踊ったことのない自分が踊っていることに、びっくりしてもらえると思います。実際に食べておいしいうどんが物語に入ってきて、どういう変化が生まれるのか。そういう楽しみが僕自身にもありますし、たくさんの魅力が詰まっているので、注目してご覧になってください!」




【クレジット】

取材・文:今泉

撮影:友野雄(Yu Tomono)


・吉野北人

ヘアメイク:大矢佑奈

スタイリスト:中瀬 拓外


・栁俊太郎

ヘアメイク:吉田太郎

スタイリスト:大島リク


・栁俊太郎衣装

ニット¥104,500/SUGARHILL(4K[sik])、パンツ¥21,450/MR.OLIVE(MR.OLIVE PRESSROOM)、シューズ¥14,300/NIKE SPORTSWEAR(NIKE カスタマーサービス)、その他スタイリスト私物

※全て税込


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