Kis-My-Ft2の北山宏光が主演を務めるドラマホリック!『ただ離婚してないだけ』(テレビ東京系、水曜深夜0時)の第7話。「予想外」「最後のシーン衝撃的すぎた」「え、雪映??」「母は強くて、怖い!!」「覚悟決めた雪映さんがカッコよくてしびれた」とSNSでも、あまりの展開に大きな反響があった。(※第7話ネタバレあり)



衝撃、戸惑い、おびえ、決意、さまざまな登場人物の思惑が入り乱れた第7話。今回、ラストまで見た人は、まさかの展開に驚いた人も多かったのではなかろうか。前回、自殺を図り、入院した雪映(中村ゆり)。一命は取り留めたものの、雪映の妹・菜穂(西川可那子)から、正隆(北山宏光)は付き添いを拒否されてしまう…というオープニング。これまで正隆の萌を殺してしまったことの苦しみ、過去のトラウマ、そして雪映の罪の意識やおびえを丁寧に描いてきたが、今回は正隆や雪映の思いと周囲の行動が対照的に描かれ、一気に物語が加速する。正隆や雪映のなかでも、過去とは対照的な感情が沸き起こっていた。


正隆は父親、利通(団時朗)と弟の利治(武田航平)に裏切られたことをずっと引きずって生きてきた。そんな利治が引き継いだ柿野製薬の贈賄疑惑が発覚。しかも利通が危篤だという。正隆は自分を捨てた父と弟のことをずっと恨んでいた。病院に行ってみれば、すでに利通は死んでおり、何かを正隆に告げたかったことがあると明かされる。確かに正隆とすれば、もう関係ない話かもしれない。だが、「どんなに努力したって、結局、俺は兄さんのようになれなかった」という利治は官僚や政治家に金を渡したことを懺悔する。

「兄さんの育てた会社、ダメにしてごめん」。そこで初めて正隆は、父、利通が何を言いたかったか知りたいと思うようになる。「何を恨んできたんだろう、俺は。自分の挫折ばかりにしがみついて、腐って生きて、一体、なんだったんだ、俺は」。正隆の人生が集約されている言葉だ。正隆のトラウマは、もしかしたら利通や利治と話すことによって、トラウマにならなかったかもしれない。すべてにおいて“逃げる”ことを選んできた正隆の性格によって、トラウマとなったと言ってもいいだろう。その“逃げる”性質が、萌を殺してしまったともいえる。


正隆の死に反して、助かったのは雪映とおなかの子どもである。


意識のない雪映は病室で正隆が、幼い子どもと遊ぶ夢を見る。雪映にとっては理想の家族だ。だが、子どもに手を伸ばそうとした瞬間、正隆も子どももいない。そこにあるのは“絶望”という現実だ。しばらくして、もう一度同じ夢を見る。再び子どもに手を伸ばした雪映は、今度こそ子どもの手をつかむ。目を覚ましても、触った子どもの手の感触は消えない。先ほどまでの“絶望”はもうない。エコー検査で無事な子どもの姿を見た雪映の目には“希望”が見えていた。


病院で姿を消した雪映を必死に探す正隆。ようやく雪映を見つけ出した正隆の前に悲愴な雪映の姿は見られなかった。

そこに駆け付けた妹の菜穂にも「ごめん、もう大丈夫だから私。家に帰る、正隆と」。「あなた(正隆)にはお姉ちゃんの側にいて欲しくない!」という菜穂の想いとは裏腹に、強い意思を持った目で雪映は正隆を見つめる。「俺が雪映を守るから」と雪映の肩に手をかける正隆。どうして雪映はここまで強い意思を持つようになったのか。おそらく、今までは正隆の妻であった。子どもが出来ても、まだ正隆の妻として萌の死を受け入れてきた。だが、夢で子どもの手をつかんだとき、母として自覚したのかもしれない。子どもを守る母性本能が芽生え、母として萌の死を受け入れたのだ。「今になって親父が、俺に何を言いたかった知りたいんだ」という正隆に雪映は「それはあなたが父親になって見つければいい。生き直すの。私、必ずこの子を産む。今度こそ!」と力強く、きっぱりと言い切る。もう弱い正隆の妻はいない。いるのは何があっても家庭を守ろうとする子どもの母、雪映である。


その母性本能が7話ラストの“悪夢”を引き起こす。借金に追われ、正隆から金をむしりとるため、佐野(深水元基)がとうとう正隆の家を突きとめやってきた。

暴力を振るいながら、手荒に家探しをする佐野。そんな佐野から「萌どうした? お前、殺したな」と言われ、正隆は佐野を思わず、階段から突き落としてしまう。気を失っている佐野の両手、両足をガムテープで縛る正隆。これ、正隆は佐野を殺そうとしていたのか!? それとも暴れるだろう佐野を大人しくさせるため縛ったのか!? そこは分からないが、佐野を戻す気は2人にもうなかったのだろう。目を覚まし、両手両足をしばられているにもかかわらず、暴れて正隆を追い詰める佐野。「こんなことをして、ただですむと思うなよ」と言った瞬間、佐野は熱湯を浴びせられ苦しみもがく。「静かにして」と言うのは、やかんを持った雪映だった。佐野の顔を踏みつけ「言うことを聞きなさい」と冷たい目を向ける雪映。このとき正隆は何を思ったのだろうか。熱湯をかけられ苦しむ佐野を見ておびえた表情をする正隆。それが雪映の仕業だと気づき、目を見開く正隆。豹変した雪映と引いたような様子で見つめる正隆の表情も対照的(この表情がまた絶妙だ)。


「生き直す」と前を向いてからの急展開。“悪夢の再来”。その緩急にもクラクラ…。驚きの展開の中で、さまざまな対比が見られた第7話。正隆と雪映が、次にどのような行動に出るのか、次週が怖くて待ち遠しくてたまらない。


文:今 泉


そんな中、雪映の妹・菜穂(西川可奈子)が娘・陽菜と一緒にやってくる。すると陽菜は家の異変を感じ…。


【別カット】第8話場面写真をもっと見る

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■ドラマホリック!「ただ離婚してないだけ」
毎週水曜 深夜0時放送(第8話は9月1日(水)深夜0時5分からの予定)
放送局:テレビ東京ほか
配信:動画配信サービス『Paravi』『ひかりTV』にて配信予定

©「ただ離婚してないだけ」製作委員会