日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系日曜よる9時〜)の第10話が放送された。「音羽先生が車どんってしてたの見て泣けた」「辛過ぎる…」「まさか…っておもった」「結末が全く予想できない」「もうやだ、つらすぎる」「どんだけの鬼展開…」「しんどすぎるって…何この鬱展開…」「すずかちゃん…音羽先生とくっついて欲しかった」とSNSでは、涼香(佐藤栞里)の死への哀しみに染められた。

※以下第10話ネタバレあり【記事最後、最終話あらすじ掲載】

前回、放送後に公開されたスポット動画で明かされていた死者1名。とはいえ、今までの『TOKYO MER』でいえば、例え患者の心臓が止まっても喜多見(鈴木亮平)たちが心臓マッサージをすることで心拍が再開し、多くの感動を視聴者に伝えてきた。だから今回も、死者1名と言いつつ、きっとギリギリで蘇生するだろうと誰もが思っていたに違いない。

物語はついに国際テロ組織LP9のメンバーであるエリオット・椿(城田優)が動き出す。ニュースで喜多見がテロ組織への関与が疑われる中、大学で爆破事件が発生。現場に駆け付けた喜多見と音羽(賀来賢人)は、新たな爆弾を爆破するという椿の強迫により、爆弾が仕掛けられた校舎内に学生たちと閉じ込められてしまう。

だが、学生たちは喜多見もテロ組織のメンバーだというSNSの噂に踊らされる。遠巻きにしている野次馬もSNSを発信しているし、人質として閉じ込められている学生もSNSをひたすら打ち込んでいた。まさに今のネット時代を象徴しているような展開。


しかも椿は喜多見にメールを送りつけ、喜多見を内通者に仕立て上げようとする芸の細かさ。SNSの噂を信じた学生たちは喜多見を準備室に監禁する。


そこで重傷者を必死に救おうと治療を続けていた音羽の怒りがさく裂。「くだらない噂に振り回されてないで、あの人が何をするのかその目で見て判断しろ!」。世相に一石を投じるセリフではないだろうか。誰もが気軽に情報発信ができるようになった現在、なにが本当で、なにが嘘なのか、自分の目で見極める必要があるということ。結局、解放された喜多見の言動に胸を打たれた学生たちは、自分の目で確かめることにより、喜多見を信じることへと繋がった。全員が無事、校舎内から脱出し、ここまではいつもの通りの『TOKYO MER』。


結果からいえば、死んだのは喜多見の妹、涼香である。オープニングで涼香は音羽のために自分が喜多見の過去をバラしたことを兄、喜多見に謝っている。それでも「涼香はホントに音羽先生のことが大切なんだね」と笑う喜多見は「とにかく兄ちゃん、涼香に幸せになって欲しいんだよ。それだけだよ」と。喜多見も涼香と音羽の仲を認めているからこその言葉と笑顔。


一方、音羽も「ずいぶん余計なことしてくれましたね。私の手柄を奪うなんて」と。もともと喜多見の“空白の1年”について自分が報告するつもりだったという音羽。自分を責める涼香の罪悪感を少しでもぬぐうため、音羽は自分を悪者に仕立てたのだろう。ホントに素直じゃない。最終的には音羽×涼香ルート一直線!と思った人も多かったに違いない。

なのに喜多見と音羽が閉じ込められているとき、涼香に近づく椿の姿があった。


あれ、まさか? いやな予感が一瞬よぎる。


一方、いまだ喜多見を椿の関係者とみる公安から「なぜ椿は貴様を巻き込んだんだ。この状況をどう説明する?」と問われた喜多見は「わかりません」と言いつつ「ですが1年前、椿さんは気になることを言ってました。野戦病院から椿さんが立ち去る前、俺は消毒液を入れた水筒を渡しました。傷が化膿するかもしれないからこまめに消毒して欲しいと言って。そのとき椿さんはこう言いました。私を助けたことを必ず後悔させます、と」。


校舎内から全員が脱出し、重傷者も無事、手術を終えた。GReeeeNの『アカリ』も流れ、ほっとひと安心。涼香も元気に喜多見のもとへ駆け寄ってきた。MERのメンバーと共に去ろうとする音羽も涼香にぺこりと挨拶。それがうれしくてたまらなそうに笑顔をこぼす涼香。喜多見は「兄ちゃん、音羽先生なら賛成だから」。もう喜多見が音羽から「お兄さん」って呼ばれる明るい未来を想像してしまう。


でも、次の瞬間、後ろを振り向いたクリアバッグの中身を見て険しい顔をする喜多見。水筒を手に取り「お兄ちゃんの知り合いだって人に預かったの」。その水筒を見るなり、水筒を投げて逃げろと喜多見は慌てる。

そういえば、喜多見が椿の手当てをしたとき、椿が立ち去る前に渡したのが消毒液を入れた水筒だった。きっと、涼香の持つ水筒がそうだったのだろう。涼香が水筒を投げ捨て逃げると、すぐ後ろで大爆発が起き…。


タンカで運ばれながら「お兄ちゃん、ゴメン。私のせいで…」と言う涼香の手を握る喜多見。さっきまでの“幸せな未来予想図”展開から一転、最悪の事態を予想して、すでに涙が止まらなくなってしまう。

ERカーで「涼香、戻ってこい」と言いながら喜多見は心臓マッサージを続ける。しかし、心拍が戻ることはない。MERのメンバーがあきらめた顔をする中、喜多見だけは心臓マッサージを止めることはしなかった。

「ずっと一緒だったろ。なぁ、頼むよ、兄ちゃん涼香いないと何もできないって。涼香、涼香、戻ってこい」


心臓マッサージをする喜多見の手を止めたのは音羽だった。

「もう、これ以上は…」


そこで初めて手を止め、崩れ落ちた喜多見は大きな雄叫びをあげる。そして危機管理対策室に静かに響く「死者は1名です」という声。よりによって最初の死者が涼香になってしまうとは…。あまりのショックで画面を見るのがつらい。


ラスト、椿の声がイヤホンマイクに流れる。「あのときお伝えしましたよね。私を助けたことを必ず後悔させますって。約束は守りましたよ、喜多見先生」。思わず比奈(中条あやみ)から「なんでこんなひどいことを?」と聞かれた椿は「分かって欲しかったんです。いつも満面な笑顔で理想を語っていた喜多見先生に。世の中は不条理だってことを」と答える。

ERカーに向かって無表情ながらも哀しみと怒りを音羽が叩きつけたところで次週の予告。



次週は最終回。壮絶な展開を描いてまで伝えたい結末とは。癒えそうもない涼香の死の哀しみを抱えながら、しっかりと最後まで見届けたい。


文:今泉


【最終話あらすじ】

最愛の妹・喜多見涼香(佐藤栞里)を亡くし、失意のどん底にいた喜多見幸太(鈴木亮平)はMER脱退を告げる。都知事の赤塚梓(石田ゆり子)は意識不明のまま生死の境をさまよっていた。そして、音羽尚(賀来賢人)は大物政治家・天沼夕源(桂文珍)に逆らえないまま、遂にMER解散が決定しようとしていた…。


そんな中、エリオット・椿(城田優)による連続爆破テロで東京中が炎上!多くの負傷者が出るが、喜多見も音羽も出動せず、ERカーの使用も禁じられてしまう!


最大のピンチを迎えたメンバー。しかし、その時…喜多見の心を震わせる「言葉」が響いた。

TOKYO MERの最後の出動の物語。


 

『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』

最終話 9月12日(日)夜9時〜

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