「金曜ロードショー」で、今夜9時から、オードリー・ヘプバーン&グレゴリー・ペックの永遠の名作『ローマの休日』が、金曜ロードオリジナルの新たな吹き替え版で、18年ぶりに放送される。今回、オードリー・ヘプバーン演じるアン王女役を務めるのは、早見沙織。『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ役や、『SPY×FAMILY』のヨル役、『宇宙よりも遠い場所』の白石結月役、映画『聲の形』西宮硝子役などでおなじみの人気声優だ。グレゴリー・ペック演じる新聞記者のジョー・ブラッドレー役には、浪川大輔。『ルパン三世』の石川五ェ門役や、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ギルベルト役等、幅広く活躍している。数々の作品で活躍する二人だが、今回はいつにないプレッシャーの中収録に臨んだようだ。




関智一、関俊彦、茶風林も

カメラマンのアービング役は、『ドラえもん』スネ夫役の関智一、美容師のマリオ役は、『鬼滅の刃』鬼舞辻無惨役の関俊彦、ヘネシー支局長役は、『名探偵コナン』目暮警部役の茶風林が務める。新たな魅力が吹き込まれた永遠の名作を、この機会に是非チェックしよう。


“永遠の妖精”オードリー・ヘプバーン&名優グレゴリー・ペック

1953年(日本では54年)に公開された本作は、初主演となったオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックによるロマンティックラブストーリー。アカデミー賞で主演女優賞、脚本賞、衣装デザイン賞を受賞し、世界的に大ヒットを記録した。とある国の王女アンは、ローマ滞在中に抜け出し、新聞記者のジョーと出会う。正体を隠して街を駆けまわるが、実はジョーは正体に気づいていて―。トレビの泉や真実の口などローマの名所が次々登場し、ヘプバーンのファッションも観客の憧れの的となった。


オードリー・ヘプバーンは、初主演となった本作で世界的人気女優に。その後も『麗しのサブリナ』『昼下りの情事』『ティファニーで朝食を』などで人気を不動のものにし“永遠の妖精”と呼ばれ愛され続けている。グレゴリー・ペックは、『紳士協定』などで当時からハリウッドを代表する大スター。その後『アラバマ物語』でアカデミー賞主演男優賞を受賞した名優。監督はウィリアム・ワイラー。本作の後も『大いなる西部』『ベン・ハー』など手掛けた巨匠の代表作だ。



早見沙織 コメント

――吹き替えオファーが来た時の心境は?

マネージャーさんからは初め、タイトルを聞かずに「劇場版の吹き替えがある」とだけ聞いていて、その後さらっと「『ローマの休日』をやる」と言われ、それを聞いた瞬間、心拍数が上がり、手に汗握って、全身の温度が上がるかのような何とも言えないドキドキと緊張感につつまれました。


――早見さんから見たこの作品の魅力は?

改めてこの作品を見て、時代関係なく世界観に一気に引き込まれる引力を持った作品だと感じました。白黒という世界の中でも、みずみずしさ、麗しさを保っていて、夢見るような出来事が次々と起こり、せつなさもありつつ、とても魅力的です。とは言え、たった一日の出来事で、「人生を変える一日もあるんだな」と思わせてくれる素敵な作品だと思います。


――声の役作りで気をつけた事、意識した事は?

ずっと考えて考えて、考え過ぎて分からなくなるところまで一度行きました(苦笑)声優というお仕事を認知したきっかけがオードリー・ヘプバーンの作品で、(その時見た)池田昌子さんのイメージが自分の中にずっとあったのですが、それを踏まえて、けれども意識しすぎずに、そこからどうやっていくのかと…。まずは冒頭の王女として振舞うシーンから、外では見せない普段のお転婆な姿のシーンへの切り替えを上手くできたらと思っていました。ただ最終的には現場でディレクターさんの指示を頂きながらスタッフの皆さんと共に作り上げていけたらと思っていました。(担当した)安江ディレクターにはずっとお世話になっていて、王女のところは「もっと威厳を持って」とか、違うところは「違う」と言って頂けたので、信頼してアフレコに臨めました。


――大変だった点、苦労したシーンは?

王女としての冒頭のシーンからベッドルームのシーンに切り替わる時に、どれくらい変えるかで苦労しました。ベッドルームではダダをこねたり号泣したりと外では見せないお転婆なキャラクターになるので。あと、真実の口のシーンは、二人のセリフが流れるように進んでいくシーンで、吹き替えを意識しすぎるとずれていってしまうので大変でした。(先に浪川さんの声を録ってから)一人で録っただけに、緊張感もあり難しかったです。


――お気に入りのシーンは?

後半の、二人が追手から逃げるところから、お別れ、再会までの一連は全て好きです!あとは、ジョーとアービングのカフェでのコミカルなやり取りは、ベタですけど大好きです(笑)


――お気に入りのセリフは?

最後の方で、「今回のご旅行で一番お気に召した都市はどちらですか?」という記者の質問に答えるアン王女のセリフ「ローマです。なんと申しましてもローマです。この地での、素晴らしい思い出は生涯忘れる事はありません。」。たった一日だけど人生で忘れられないロマンあふれる素敵な一日もあるんだな…という。このシーンのアンの雰囲気がかわいらしくてキュンとします。


――浪川さんのジョーはどうでしたか?

かっこよく渋い声で、「あっ、ジョーだ!」と自然に認識できました。ポツリと言う短いセリフでも、導いてくれるような感じがあって、とても素敵でした!


――「金曜ロードショー」視聴者の皆さんに一言お願いします!

18年ぶりに金曜ロードショーで放送されるという事で、私自身、作品の一ファンとして放送される事自体嬉しく思ってます。まさかアン王女の役として私がたずさわる事ができるとは、本当に言葉で言い表せないくらい光栄です!こうして話しているだけで、心拍数が上がり、緊張感が走ります…。作品の中のアンの魅力、素敵なところを少しでもお伝えできるよう努めましたので、これを見て素敵な“休日”を過ごして頂けたらと思います。休日と言いつつ金曜日ですが(笑)


浪川大輔 コメント

――吹き替えオファーが来た時の心境は?

名作中の名作なので、喜びと共に、驚き、プレッシャーが同時に押し寄せてきました。すごく嬉しかった一方で、「本当にやるの?できるかな?」と…。グレゴリー・ペックの吹き替えはやった事がなく、とても空気感のある役者さんなので本当に緊張します。でもやはり「嬉しい!」という気持ちが一番強かったです。


――浪川さんから見たこの作品の魅力は?

白黒なのに、色がついて見えるような映画。この1本の映画にあらゆる要素がつまっていると思います。例えば、「気持ちの持ちようで自分の世界がどう変わっていくか」といったメッセージなど。今と違って、効果音も少なく、しゃべりもゆったりとしていますが、すべてのシーンが華やいで見えます。よく考えるとたった1日の恋物語なのですが、その一日が本当に濃密な一日で…。あとはオードリーのすごさ。今回この作品を初めてじっくり見て、改めてオードリーの魅力に気づきました。新人にもかかわらずアカデミー最優秀主演賞を獲るのがよくわかりました。


――声の役作りで大変だった事は?

グレゴリー・ペックが、貫録があってオーラがあって、実年齢(当時37歳)以上に見えて、46歳の自分の声の方が若く聞こえてしまう感じがあったので、そのバランスを取るのに苦労しました。大きな表現でなく、小さいところで気品、上品さ、ユニークさなどを表現してゆくのがとても難しかったです。


――苦労したシーンは?

全シーン。こだわって録って頂いたので、苦労したというよりチャレンジしたという感じ。(アフレコのディレクターさんが)昔からよく知っている方だったので、「どこまでできるか」というやりとりが楽しかったです。(何度もテイクを録り直したので)5回くらい映画を見た感じです(笑)


――お気に入りのシーンは?

アン王女のシーンは全て好きです(笑)ジョーのシーンでは、ラストシーンのジョーの顔が好きです。


――お気に入りのセリフは?

物語の後半で、ジョーがアンに「分かった」というセリフ。本当は分かりたくないけど、そう言いたいみたいな…‘男の分かった’ですね。これは深いです。


――「金曜ロードショー」視聴者の皆さんに一言お願いします!

名作中の名作が18年ぶりに「金曜ロードショー」に登場!しかも新録自体も久々です!「名前は知ってるけどちゃんと見た事ない」という方もいらっしゃるかと思いますが、これを見て温かい気持ちになって頂けたら幸いです。本当に素敵な映画なので是非見てください!


あらすじ

とある国の王女・アンは、親善旅行での厳しい規律とスケジュールにストレスを感じ、ローマ滞在の夜、こっそり街へ飛び出してしまう。ベンチで寝入ってしまったアンに声をかけたのは、偶然通りかかったアメリカ人の新聞記者ジョー。彼女の素性も知らず自分のアパートで休ませることに。翌朝、アンの正体を知ったジョーは、特ダネを掴もうと自分も身分を偽り、彼女にローマの街を案内することに。ローマの名所を巡る2人の間には、やがて恋が芽生え始め…


■金曜ロードショーオリジナル新吹き替え版『ローマの休日』(1953)デジタルリマスター版

今夜9時00分〜10時54分

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