ついに最終回を迎える月10ドラマ『魔法のリノベ』(カンテレ・フジテレビ系)。先週放送された第9話のエンディングは、多幸感にあふれたこれまでと違って切ない雰囲気を醸し出していた。大家族のリノベを魔法のように成功させるも、小梅(波瑠)からまるふく工務店を辞めます宣言が飛び出し、幸せが見えた途端不穏な空気へと一変した。これまで毎週月曜の夜をほっこり幸せな気持ちにしてきた「まほリノ」。最終話もやっぱり笑顔の結末になることを願いながら、第9話を振り返っておきたい。(以下、第9話ネタバレあり)



付き合いだした小梅と玄之介(間宮祥太朗)が第9話で挑んだのは、テレビ番組で注目を集める大家族・真野家のリノベ。どこから手をつけていいかわからないほどの乱雑ぶりに2人は唖然とするも、「あのアナーキーハウスをリノベの力で変えてみせます」とやる気を見せる小梅。その背中には、「アホー」と書かれた紙が。真野家の子ども達のいたずらだと気付くと大声をあげた。
「あぁ〜! 何で教えてくんないんですか!」
波瑠の面白おかしい勢いある演技を見られるのもこのドラマならではかもしれない。そして、小梅の“後ろ”ではなく、小梅の“隣”を歩くようになった玄之介だから紙に気づけなかったのかもしれないと思うと、二人の歴史も感じられてほっこり。

真野家にリノベプランを提案すると、話はおかしな方向へ。リノベに反対している次女が長女とディレクターの関係を暴露し始め、喧嘩が勃発。プランの提案は仕切り直しに。今回も小梅は背中に紙を貼られていたが、そこには家族の幸せを願う兄弟の想いが書かれていた。


小梅は真野家の子供たちが家族のことを大切に想っていることを母・珠江に伝える。すると珠江は「あなたも自分の会社が好きなの?」と小梅に問う。
「自慢です」
誇らしそうに答えた小梅の顔を玄之介が驚きながら窺うも、すぐに前を向いて嬉しそうに微笑む。まるふく工務店に対する小梅の想いも知れた一幕だった。


練り直したリノベプランを持って真野家へ。リノベ反対の次女だったが、自分の夢を兄弟たちが応援してくれていることを知る。
「あんたたちは私の宝物なんだから」
母・珠江の想いが子供たちに伝わり、真野家の明るい未来が見え始めた。

ドタバタでコミカルな中に、やわらかくて人を思う尊い気持ちがあふれている。大家族リノベは「まほリノ」らしさ満点のリノベだったのではないだろうか。


そして同時に進行していた一休食堂のリノベ案件。第8話で小梅と玄之介が山登りの帰りに営業をかけた案件だ。一休食堂は、まるふく工務店の社長・蔵之介(遠藤憲一)とグローバルステラDホームの部長で小梅の元上司である有川(原田泰造)が昔バディを組んでいた頃に進めていた宅地開発に関係していた。玄之介が蔵之介の息子だと知ると、店主は「二度と顔みせんじゃねぇぞ」と態度を変える。これをきっかけに小梅と玄之介は、蔵之介と有川の関係と、過去に2人で一休食堂に立ち退きを求めていて起きてしまった悲劇を知る。


一休食堂のリノベからは手を引く方向で話は進んでいたのだが、玄之介は諦めていなかった。店主に誠意を伝え、リノベプランを提案するところまで話をつけてきていた。
「一休食堂様の力になりたい 父さんと まるふくのためにも」
そう告げる玄之介の姿を見て、案件を受けることを渋っていた蔵之介は息子の成長した姿に感動した様子。これまで描かれてきた玄之介の人柄と、小梅とともに成長してきた玄之介のこれまでが実を結んだような瞬間。しかし…


「私 まるふく辞めます」
小梅は一休食堂のリノベに反対すると、突然の退職を伝えてまるふく工務店を出て行ってしまう。追いかけてきた玄之介にも小梅は突き放すような言葉をぶつける。
「私たち やっぱり だめでしたね」


この小梅の行動の裏には、有川の存在が。原田泰造演じる有川については、「不気味で怖い」「とにかく怖すぎ」とその怪演ぶりが話題となっている。

宅地開発を水面下で進めていた有川は、小梅の元彼・久保寺(金子大地)も巻き込まれた“円卓の部下団”に一休食堂の悪評を口コミさせていた。そして一休食堂のリノベ案件から手を引かないまるふく工務店の様子を見て、小梅に一通のメールを送りつけた。


まるふく工務店を飛び出した小梅に、有川が「お疲れ様」と声をかけてニヤリと笑って終わった第9話。小梅は何を思ってまるふく工務店を辞めたのか。


迎えたエンディングは、真野家の幸せな未来の姿が描かれる一方で、小梅と玄之介の一変した関係性が反映されていた。ヨルシカによる主題歌『チノテカ』の歌詞と小梅・玄之介のセリフが重なる部分も違う。玄之介は「待って」と呼びかけるも…二人の切ない表情が残った。


不穏な空気を残して終わるも、SNS上では「ハッピーエンドを信じて楽しみにしています」「玄之介が小梅さんと無事に結ばれますように」と最終回への期待の声が。これまでのようにドラマのラストは多幸感に包まれたい!気になる最終回は今夜放送。


☆今週の竜之介(第9話)☆

福山家の三男・竜之介(吉野北人・THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)に注目する「今週の竜之介」。
海辺での告白シーンはまだ記憶に新しいのだが…あまりにも通常通りな小梅の態度に「日常に戻ったのか?」「僕の告白はキャンセルか?」と心の中で突っ込む竜之介。中々キレのいい突っ込みが笑いを誘う。前回の浴衣姿で小梅の手を掴み「僕の気持ちは変わらないから」と告白する場面は、今回も回顧シーンとして登場。この上目遣いのキュンな竜之介をまた見られるのはラッキーだ。せっかくなので何度か見返しておくことをオススメする。(笑)

場面は京子(YOU)のバーにて。メガネなしのお姿でリラックスムード。そんな竜之介の隣にはミコトの姿が。京子からの「お2人 かませ お疲れっした」という言葉に、竜之介は「かませ?」と状況が飲み込めない様子。「だってまだ 僕 返事もらってないし」と訴えつつ、「てか 海で花火したし 浴衣で」と得意気な表情を浮かべる。小梅と玄之介の関係に気付いていない竜之介には少し同情するが、この少し鈍いところも彼の魅力だろう。むしろ落ち込んで悲しそうな表情を見るよりのんきに笑っててくれた方がずっとマシ、なんて思ってしまうのはもう恋心を通り越して親心かもしれない。「かませ犬じゃないもん」と強がるも、京子からは「もう かましてんだから かませ」とあしらわれる。そうそう、京子と竜之介の掛け合いはこうでなくっちゃ!


文:SEN


最終回・第10話・あらすじ

「私、まるふく辞めます」――
小梅(波瑠)の突然の辞職宣言に、玄之介(間宮祥太朗)は大きなショックを受ける。一方で、小梅の言葉が本心ではなく、自分たちに何か隠していることに気づくが、決意を固めた小梅に、そんな玄之介の気持ちは届かない。


同じ頃、グローバルステラDホームから立ち退きを迫られていた「一休食堂」の店主・剛志(大友康平)は、妻・倭子(中島ひろ子)の助言もあり、ついに店と土地の売却を考え始める。蔵之介(遠藤憲一)への恨みと野心を胸に、20年にわたり、水面下で土地開発を進めてきた有川(原田泰造)は、ようやくすべてが思い通りになるとほくそ笑むが、その隣にはなぜか小梅の姿が…!小梅のあまりに不可解な行動に、急きょ集まった久保寺(金子大地)、竜之介(吉野北人)、ミコト(SUMIRE)の3人は、京子(YOU)からある情報を得て、小梅の真意を知るためのカギとなる人物に接触をはかる。

その頃小梅は、有川から送られてきた一通のメールを思い出していて…。


大手リフォーム会社でエースとして活躍するも、人間関係でやらかし、町の工務店に転職した小梅。ようやく見つけた自分の居場所を自ら手放し、宿敵の元に戻った理由とは!?そんな小梅とバディを組み、営業成績0点から大きく躍進したバツ2シングルファザーの玄之介は、小梅奪還に向けて動き出すのか!?


「自分の人生は自分でリノベーションするんだよ」――
そのために、いつしかお互いが欠かせない存在となった2人に待ち受ける未来とは…!?



■『魔法のリノベ』
毎週月曜よる10時(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)

(C)カンテレ