荒川弘氏による人気コミック『鋼の錬金術師』が初めて舞台化されることが24日、発表された。音楽は生バンドで演奏され、来春より上演される。同日、都内で製作発表会が行われ、メインキャストが作品にかける思いや意気込みを語った。


『鋼の錬金術師』(略称:ハガレン)は、「人体錬成」という禁忌を犯した錬金術師のエドワード・エルリックと、弟のアルフォンスが代償として失われた肉体を取り戻すために奮闘する物語で、2001年から2010年まで月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載されたダークファンタジーの金字塔。累計発行部数8000万部を超え、テレビアニメ・ゲームなどさまざまなメディアミックス展開がなされ、実写映画はHey! Say! JUMPの山田涼介主演で3部作制作された。





この日舞台版キャストも明らかになり、エド役はダブルキャストで一色洋平と廣野凌大、アル役は眞嶋秀斗、ヒロインのウィンリィ・ロックベル役はAKB48の岡部麟、ロイ・マスタング役はダブルキャストで蒼木陣と和田琢磨、またアルのスーツアクターを桜田航成が務める。脚本・演出は石丸さち子氏、音楽監督を森大輔氏が担当する。


約4ヶ月間という長期のオーディションを経て、エド役を射止めた一色は「合格と聞いて人生で初めて最寄り駅から家までダッシュした。足が止まらなくて、気付いたらお家みたいな。そのくらい湧き上がるものがあった」としみじみ。ダブルキャストの廣野も「マネージャーさんからLINEがあって、受かったよとか合格とかではなく『よかったね』ってメッセージがあった。その瞬間、腰が砕けましたね。決まって嬉しかった!」と大喜びだった。


「オーディションというか稽古だった」と振り返った一色は、「途中からエド役は誰がやるのかとかどうでもよくなった。みんなでシーンを作るぞという気合でやっていた。ピリピリしたものはなく、健全に俳優たちが稽古をしていたんです。自分がエド役に決まりましたが、みんなのエドも背負って演じたい」と気持ちを新たに。廣野も「見ていますか、みなさん!みなさんの思いを背負って頑張りますからねっ!」とメッセージを送った。


アル役の眞嶋はオーディションでは「これまで演じられてきた方の演技をみて役作りした」といい、「決まったときは嬉しかった。最高のスタートを切っていけるように頑張ります」と意気込み。


ヒロイン・ウィンリィ役の岡部は「アイドルという肩書きを持った人が役をやると、『お前できんのか?』と思われてしまう。嬉しさよりも使命感や責任感にかられている」といい、普段のグループ活動と異なり「男性の方に囲まれて正直オロオロしている。でもウィンリィちゃんのようにみなさんの心を支えていきたい」と誓った。


エドとアルを見守る錬金術師・ロイ役の蒼木は「多くの方に愛される役。大きなプレッシャーありますし、毎日不安で眠れないこともある。役やみなさんとの出会い、役者としても人としても大きな成長できると思う。最後まで精一杯頑張りたい」と気合。


同じくロイ役の和田は「漫画原作に携わって13、4年。いつハガレンが舞台化するのか気になっていた」とし、「ダブルキャスト4人で2つの役を作り上げていく高揚感に溢れている。みなさんの期待値を乗り越えて、期待値以上のものをお届けできるよう座組一丸となって盛り上げていきたい」と語った。


オファーは約2年前だったという石丸氏は、「当時2.5次元作品は手掛けたことがなく、私がいいのかと思ったが、原作を読んだらこれは私しかできないと思った」と胸を張る。エド役の配役について聞かれると、「表現するエネルギーは、愛と怒りだと思っている。廣野くんからは怒りを感じ、一色くんは愛を表現することに迷いがなかった。2人を合わせればエドワード・エルリックが錬成できると思った」とコメント。一色は「その通りです!!」と大きな声で納得し、会場を笑わせた。


最後に一色は「幕が上がった初日にはチーム全員で『俺たちとの格の違いってやつを見せてやるよ』と錬成してみせたい」と劇中のセリフに絡めて語り、廣野も「生半可なものはお届けしない。命をかけて、命と等価交換で演じたい。エドとアルが自分たちの答えを見つけたように、僕たちも舞台での答えを提示したい」と気を引き締めた。


舞台『鋼の錬金術師』は2023年3月8日から12日まで大阪・新歌舞伎座、3月17日から26日まで東京・日本青年館ホールにて上演される。


■解禁された舞台「鋼の錬金術師」キャスト一覧


エドワード・エルリック…一色洋平/廣野凌大

アルフォンス・エルリック…眞嶋秀斗

ウィンリィ・ロックベル…岡部麟(AKB48)

ロイ・マスタング…蒼木陣/和田琢磨

アルフォンス・エルリック(スーツアクター)…桜田航成


リザ・ホークアイ…佃井皆美

アレックス・ルイ・アームストロング…吉田メタル

マース・ヒューズ…岡本悠紀

ジャン・ハボック…君沢ユウキ

デニー・ブロッシュ…原嶋元久

マリア・ロス…瑞生桜子

ティム・マルコー…阿部裕

ショウ・タッカー…大石継太

イズミ・カーティス…小野妃香里

ラスト…沙央くらま

エンヴィー…平松來馬

グラトニー…草野大成

傷の男(スカー) …星智也

ゾルフ・J・キンブリー…鈴木勝吾

ピナコ・ロックベル…久下恵美

グレイシア・ヒューズ…斉藤瑞季

ニーナ・タッカー…小川向日葵/尻引結馨


キング・ブラッドレイ…辰巳琢郎 ほか