バイオマスで再エネ発電の自立狙う

── イーレックスとはどんな会社ですか。
本名 発電と電気の販売を手掛ける新規参入の電力会社(新電力)です。特に植物などから生み出される資源を燃料とする「バイオマス発電」に注力していることが特徴です。自前の発電所で燃やす燃料は、ヤシの実の殻を加工せずに使う「パームヤシ殻」と、木くずなどを粒状に固めた「木質ペレット」の2種類があります。燃やせば二酸化炭素(CO2)を排出しますが、植物は成長の過程でCO2を大気から吸収するので、トータルでみるとCO2の量は変化しません。したがってバイオマス発電は地球温暖化の原因になるCO2の排出量を増やさないのです。

── なぜバイオマス発電だったのでしょうか。
本名 CO2を出さない再生可能エネルギー(再エネ)としてほかに太陽光発電や風力発電などがありますが、雨が降り、風が吹かなければ電気を作ることはできません。バイオマス発電は燃料さえ確保できれば100%稼働することができるので、需要家に販売しやすいという利点があります。

── ヤシ殻や木質ペレットはどのように調達しているのですか。
本名 ヤシ殻はパーム油の生産で余った殻が原料で加工が必要ありません。インドネシアやマレーシアからの輸入が中心です。効率的に集積する港湾が整備されていないといった課題がありますが、開発余地はあります。木質ペレットは加工が必要で、質量当たりの燃焼カロリーも少し高いので、木質ペレットのほうが値段は高くなります。北米や東南アジアからの輸入が多いです。