(嚴在漢・産業タイムズ社ソウル支局長)

 韓国政府と大手財閥の現代自動車やSKグループなどが、水素産業のエコシステム作りで協力する。現代とSKが「水素同盟」を締結することで、韓国型水素社会の実現にさらなる弾みが付く見通しだ。

 両社は3月2日、水素産業向けエコシステム拡大のための懇談会を開催。水素燃料電池自動車(FCV)の普及に向け、多様なビジネスモデルの創出に取り組むことで合意した。まずはSK傘下の事業現場などで利用している自動車1500台を、現代が生産したFCVへと段階的に転換する。

 また、2022年には水素燃料電池トラック、24年には水素燃料電池トラクターなどを現代が提供し、SKが運用する方針などを協議した。さらに、水素燃料の充電インフラ構築にも取り組むという。

 政府も積極的な支援に乗り出している。今年は前年比40%増額の8244億ウォン(約790億円)の水素産業育成予算を投入するほか、研究開発費用の税額控除対象にグリーン水素を追加することなどを検討する。

 韓国企業は30年までに水素経済への大型投資を計画している。政府も民間企業の協力に歩調を合わせ、関連制度を早急に改善し、次世代エコカー市場の先取りを目指す方針だ。