大人の男といえども、これに乗れば少年時代に戻り、一気にテンションが上がるもの──それがテーマパークの絶叫系ライドである。その代表のローラーコースターは、速ければ速いほど、そして高ければ高いほど、より魅力が増していく。なかでも、フェラーリが2017年4月にスペインのバルセロナ近郊にオープンさせたテーマパーク「フェラーリランド」のそれは、スーパーカーブランドが手がけたローラーコースターだけに、ヨーロッパ随一の速さと高さを誇る。

バルセロナ近郊の高級リゾートにオープンしたフェラーリ愛好家のためのテーマパーク


フェラーリランド(Ferrari Land)は、アブダビの「フェラーリワールド(Ferrari World Abu Dhabi)」に続くフェラーリにとって2つめのテーマパークだ。当然、ヨーロッパでは初となる。



場所は、バルセロナから南へおよそ100km、クルマで1時間ほどの距離にある地中海に面した港湾都市タラゴナ。このタラゴナにあるリゾート施設「ポルトアベンチュラ ワールド(PortAventura World)」の敷地内に、1億ユーロ、日本円にして約116億円を投じて建設された。テーマパークの面積は、東京ドームの1.5個分に相当する7万平方mに及ぶ。



この広大なパーク内に、フォーミュラワンとグランツーリスモの歴史をめぐることのできる革新的な体験型アトラクション「レーシング レジェンズ」と「フライング ドリーム」、フリーフォールの「スリル タワー」、さらにGTカーのドライブ体験ができる「マラネロ グランレース」など、11のアトラクションが用意されている。



下の写真は4月6日に行われたオープニングセレモニーの様子だ。フェラーリの副会長、ピエロ・フェラーリ氏が一般向けのオープンを告げるスタートボタンを押すと、来場者から歓声が上がった。





わずか5秒で最高速度の180km/hに到達する垂直型コースター「レッド フォース」


フェラーリランドのアトラクションのうち、パークのシンボルというべき絶叫系ライドが垂直型ローラーコースターの「レッド フォース」である(ちなみに「ジェットコースター」は和製英語で、正しくはローラーコースターという。ジェットエンジンを搭載しているわけではないからだ)。



レッド フォースの高さは、じつに112メートルに上る。その高度から真下に落ちるように滑り出すと、わずか5秒で最高速度の180km/hに到達。この高さとスピードはヨーロッパ随一であり、大人の男にもスリルとスペクタルをもたらしてくれるだろう。フェラーリのF1マシンを模したコースターのデザインは伊達でないのだ。



フェラーリランドは、フェラーリの愛好家やファンのための施設と位置づけられているが、子どもにも喜ばれる多くのアトラクションが用意されており、家族と訪れるとより愉しめる場所だ。ポルトアベンチュラ ワールドでは、250の客室を持つ5つ星の「フェラーリ ホテル」の開業も予定している。



フェラーリランドの1日券は、意外にお手頃な60ユーロ(約7000円)、10歳以下の子どもは52ユーロ(約6000円)。家族と過ごすバカンスでスペインを訪れた際などに立ち寄ってみてはどうだろうか。