日本は今、空前のサウナブーム。一昔前まで“オジサンの娯楽”というイメージが強かったサウナが、最新のボディケアとして再注目を集めている。そこで、サウナの正しい入り方守るべきマナーついて、“サウナ皇帝”の名で知られる熱波師・井上勝正さんに聞いた。

サウナ皇帝・熱波師 

井上 勝正


2009年プロレスラー廃業後、横浜鶴見区にあるスーパー銭湯『ファンタジースパ&サウナ おふろの国』に入社。ロウリュ熱波で日本各地のお客様に熱波と情熱を届ける。また、老若男女を引きつけるその熱きキャラクターで、サウナ熱波以外の子供向けお風呂イベントでも活躍、ライターとしても様々な媒体で執筆。

サウナの効果を最大限に感じるためにすべきことは?


せっかくサウナを訪れるのならば、その恩恵を最大限に受けたいもの。まずはサウナの効果をより感じられるようにするためのコツを教えてもらった。



井上さん「サウナに訪れる人の多くは、気持ちよく汗をかきたいと考えている方が多いと思います。たくさん汗をかくポイントは、ズバリ事前に温かいお風呂で体を温めておくこと。サウナの前に入浴をして毛穴を開いておくと、汗がスムーズに出るようになります。入浴やかけ湯・かけ水をした後は、濡れた体のままサウナに入らないよう、体をよく拭いてから入ってくださいね」



そして、忘れてはいけないのが、こまめな水分補給だ。



井上さん「ミネラルを補えるスポーツドリンクがいいと思いますが、ダイエット目的でサウナに通っていてでカロリーが気になるという方は、ミネラルウォーターもしくは水で薄めたスポーツドリンクもオススメです。いくら水分をたっぷりとっていても、空腹でのサウナ入浴は控えてください。気分が悪くなってしまう場合があります。反対に、どれほど気持ちいい場合にも、決して眠らないでくださいね! 熱中症になる恐れがあります」


自分勝手にサウナを楽しむのではなく、周りのことも考えて


自らの心地よさや効果を追い求めるのは決して悪いことではないが、同席しているサウナ愛好家たちの気分を害するような行為はもちろんNGだ。サウナの初心者がやってしまいがちなマナー違反について、井上さんは次のように語る。



井上さん「サウナの魅力にハマったばかりの方にありがちなマナー違反は、サウナを出てすぐに水風呂に入ってしまうこと。公衆浴場では衛生面が一番大切なので、サウナの後にかけ水をせずに水風呂に入ってはいけません。かけ湯若しくはかけ水で流さず浴槽に入ると、汗と一緒にデトックスされた身体の老廃物がそのまま水風呂に入ってしまい、施設の衛生設備のスペックを超えてしまって安全・清潔を保てなくなってしまう恐れが発生します。衛生的にサウナを利用していただくという意味で、サウナの中でかいた汗をそのまま垂れ流しにしておくのもあまりよろしくありません。汗でサウナを汚したら、手持ちのタオルで拭っておくなどできるといいですね」



やはり大切なのは衛生面。では、衛生面以外の面でのマナー違反は?



井上さん「『タオルをサウナヒーターの縁にかけて乾かす』『タオルなどでサウナ内の場所を取ったり独占する』といった行為も、サウナでは遠慮してほしい行為。また、『サウナ入室&退室時に出入り口のドアを長時間開けない』『忙しく出たり入ったりを繰り返さない』ことも大切です。サウナドアを内外の2重に取り付けている施設もありますが、やはりサウナ室内の急激な温度の変動を防ぐよう気をつけなければいけません」


快適なサウナライフの根底を支えるのは「思いやり」の気持ち


しかし、「マナーを気にするあまりサウナでリラックスできないようではいけません」と井上さん。



井上さん「せっかく日頃の疲れを取りに来ているのですから、肩に力を入れずリラックスしてサウナを楽しんでください。基本的に気をつけるべきなのは、自分のタオルをきちんと持って『自分の汗は自分で持ち帰る精神』を忘れないこと。後からサウナに入ってくる人が不快に感じない入浴を心がけましょう。サウナはみんなで使うもの。多くの方が共にサウナを楽しめるような、思いやりと譲り合いがサウナマナーの基本なのです」


最後にアドバイザーからひと言


「サウナマナーを守って、気持ちのよいサウナ入浴をしてください!」