銀座のど真ん中、BarカウンターもあるイタリアンレストランでVIP個室を取ったら、予算はどれだけかかるのか…。お高いブランドの街から、カジュアルな街へ。銀座が今、変わりつつあると言われている。これまで「リーズナブル」「コスパ」の言葉とはあまり馴染みがなかったこの街でも、これからはそれが当たり前になっていくのかもしれない。その好例が「銀座Roots(ルーツ)」だ。

5000円〜のコースでもゴージャスな創作イタリアンを堪能できる


入り口のBarカウンターに座れば、おおよそ店内は見渡せてしまうという、こぢんまりとした作りが特徴のBar&レストラン「銀座Roots(ルーツ)」。照明は控えめで、テーブルごとにキャンドルの光が揺らめく店内はムーディーな大人の空間となっている。シェードの向こうの半個室で時折笑い声をあげているのは、同伴出勤のお姉さんと客だろうか。いかにも銀座、という雰囲気が楽しい。



同店での接待利用はコースがほとんどであり、中でも人気なのが、目玉の「選べるA5ランク肉」のステーキが入った5000円のコースだという。



まず運ばれてくるのは「前菜盛り合わせ6種」。日によって内容は異なるというが、ほぼ必ず入っているというのが「A5ランクの肉寿司ウニとキャビア載せ」だ。



はじめにインパクトのあるもので、驚かせようという思惑があるのだろう。たしかに、のっけから贅沢てんこ盛りで嬉しくはあるが頼んだコースは5000円のはず。スタートからこれでは、後が続かないのでは? そう思うかもしれないが、その心配は杞憂で終わる。



次にでてくるのは「茶碗蒸し」。この日はフォアグラの茶碗蒸しバルサミコソースであった。またサラダを挟んで出てくるのが「旬のお魚」。この日は、サーモンのポワレでそのソースは、金山寺ミソのクリームソース。しかし、茶碗蒸しといい、金山寺ミソといい、どうもお店の“洋”な雰囲気とは異なる、いかにも“和”なものが登場しているのが気になるところ。



「そこは意識してあえて、店のイメージとは外しているところです。当店は、もともとイタリアンの店として始まり9年目になりますが、途中うまくいかなかった時期もありました。そこで、何度かリニューアルして行き着いたのが、現在のスタイルなんです。イタリアンはそもそも気軽な面がありますが、当店ではよりカジュアルさ、気軽さを追求した結果『イタリアン推し』でなくなってしまったのですが(笑)。でも、結果的に多くのお客さんに喜んでいただけているので間違いではなかったと思っています」(マネージャー・田嶋義信さん)



実際のところ、その和の要素も違和感なく調和しているのだから文句はない。正統派イタリアンの店、とは言えないかもしれないがそれこそカジュアルな接待であれば、ちょうどいいぐらいだ。



さて、先にいう現在のスタイル、とは和のテイストだけではない。店で3ヶ月から半年の間ウエット熟成させたA5ランク国産牛の提供がこのお店の目玉なのである。


A5規格の肉なのに、値段とサイズが“規格外”


コース料理ではイチボ、シンタマ、トモサンカク…と、6種の好きな部位から選ぶことができるようになっている(ほか、追加料金で頼める部位も3種)。しかも、こちらの店では注文できる肉を皿に並べて直接見せてくれるのだ。高級焼肉店などではもはやお馴染みのあの方式である。

ぱっと見で1枚あたり200グラムといったところ。「このなかの一枚の一部が後で出てくる訳か」なんて早合点してはいけない。出てくるのは、一枚すべてである。



どう考えても5000円コースのうちの1品ではない。単品で3000円以上でもおかしくないその質とボリュームにきっと驚くはずだ。どこかで注文の仕方を間違えたのかも。あとで追加料金を請求されないだろうか? そう疑うレベルだが、この記事を読んだからにはそんな心配をせず肉を堪能していただきたい。



なお、このメインの後に出てくるパスタだが、この日は「チキンとマッシュルームソースのニョッキ。生トリュフスライスのせ」であった。ここにきてなお、生トリュフがのるという高コスパの駄目押しには降参するしかない。

プラス1000円の贅沢。銀座を見下ろすVIP席がオススメ


さて、リーズナブル価格で贅沢食材をふんだんに味わえるこちらの店だが、接待使いには有料の個室を利用されてはいかがだろう。



ソファー掛け、リッチな印象の個室の窓からは銀座の大通りを見下ろすことができる。ある意味、この店いちばんの贅沢素材と言えるだろう。個室利用料が1人1000円かかるが、5000円のコースに個室をプラスしてもたったの6000円。もちろんドリンク代もかかってくるが、コースに飲み放題を組み込むことも可能。いずれ、銀座接待としては破格の値段といえよう。



なお、個室は2名から予約が可能。銀座の夜景を“ふたり占め”。女性とのデートに使ってみても、特別感のある夜を過ごせそうだ。