エクセルで作成した表組におけるメリットのひとつが、様々な方法で並べ替えを行いデータの分析が行えること。初心者でも昇順や降順など、基本的な並べ替えの機能はすでに活用していると思うが、意外と知られていないのが表組の行と列を入れ替える方法だ。必要になるケースは意外と多いのだが、いまだに手入力で入れ替えを行っている人もいるはず。今回の問題に挑戦し、簡単に行と列の入れ替えを行う手順をマスターしよう。

問題:次の表組の行と列を入れ替えた表組を、あらたに作成せよ。


難易度:☆★★★★

実用度:☆☆☆☆★

目標ステップ数:3

解答:


行と列の入れ替えは、並べ替えの機能を使い慣れているほど難しく思ってしまうようだが、実はコピーした表組の貼り付け方法を工夫するだけで、簡単に行うことができる。セル内の文字揃えや塗分けなどの書式も、そのままの状態で入れ替えることが可能だ。さっそく、標準解答の手順を見ていこう。
●STEP1
行と列を入れ替えたい表組全体を選択し、「ホーム」タブの「コピー」ボタンをクリック。キーボードショートカット(Ctrl+C)を利用しても良い。

●STEP2
入れ替えた表組を貼り付ける起点となるセル(ここではC2)を選択し右クリック。表示されたメニューの「形式を選択して貼り付け」をクリック。

●STEP3
さらに表示されたメニューから「行/列の入れ替え」をクリック。これで行と列が入れ替えられた表組が貼り付けられる。

【今回のまとめ】
表組の行と列を入れ替えるには、並べ替えではなく「形式を選択して貼り付け」機能を利用し、別の表組として貼り付けたものを利用するのが、もっとも近道だ。この方法なら、文字揃えや塗分けなどの書式もそのまま入れ替えられる。とても簡単なテクニックだが、実用度が非常に高いので、ぜひおぼえておこう。



このほか、表組の並べ替えテクで実用度が高い割に意外と知られていないのが、行や列の順番を現状から逆順に並べ替える方法だろう。



今回の問題で取り上げた表組の場合、1月〜4月の列(または行)なら、並べ替え機能の「降順(大きい順)」を使うことで逆順に並べ替えることができるが、氏名が入力された列(または行)は降順で並べ替えをすると、文字コードの順番が基準になってしまうため、現状とは違う順番で並べ替えされてしまう。



こうしたケースでは、並べ替えをしたい表組に、別途並べ替えの基準となる数値の連番を別途付け加えることで、現状の順番のまま逆順に並べ替えが行えるようになる。手順は以下の通りだ。
●手順1
並べ替えをしたい行に、並べ替え用の連番を入力する。オートフィル機能を使えば、長い行でも簡単に連番が入力できる。

●手順2
並べ替えをしたい範囲を選択し、「ホーム」タブの「編集」欄にある「並べ替えとフィルター」ボタンをクリック。表示されたメニューの「ユーザー設定の並び替え」をクリック。

●手順3
「並べ替え」画面が表示されるので、「最優先されるキー」で連番が入力されている列(ここでは列A)、「並べ替えのキー」で「セルの値」、「順序」で「大きい順」を選択し、「OK」ボタンをクリック。

●手順4
列Aを基準として、逆順(数値の大きい順)に並べ替えが行われる。

並べ替え用に挿入した列や行は、不必要なら削除すればよいし、後で再度並べ替えをしたいなら非表示にしておけばよいだろう。エクセルでは、残念ながら行や列を現状のまま逆順に並べ替える機能が装備されていないため、この方法を取るしかない。いささか面倒ではあるが、おぼえておけば様々なシーンで役立つはずだ。