割り算の計算をする際、計算結果に小数点以下の数値が含まれることはよくあるもの。単純な数値や金額の計算なら小数点以下の数値が出ても構わないが、これが商品数管理のように整数の結果のみを扱いたい場合なら話は別。計算機を使って計算している人は、計算結果を見ながら頭の中で“割り切れない”部分の処理を行っていることも多いだろう。そんな面倒も、関数を使えばすっきりと解消することができる。今回は“割り切れない”計算をスッキリと済ませたい場合に役立つ関数を紹介しよう。

問題:箱に収まる個数がアイテムごとに異なる場合の、出荷可能(梱包できる箱数)な箱数を関数で自動計算せよ。


難易度:☆☆★★★

実用度:☆☆☆★★

目標ステップ数:4

解答:


割り算をした結果(商)の、余りを除いた整数の部分だけを求めるには「QUOTIENT(クオーシェント)」関数を用いる。12個のダース単位や、特定の個数が収まるケース単位で商品の管理をしたい場合、簡単に計算結果が導き出せるので、基本の関数としてぜひおぼえておきたいところだ。では、標準解答の手順を見ていこう。
●STEP1
数式を入力したいセル(ここではD2)を選択し、「数式バー」に「=QUO」と入力。表示される関数の候補から「QUOTIENT」をクリック。

●STEP2
割り算の分子にあたる「在庫数」が収められているセル(ここではB2)をクリックして選択。半角の「,(カンマ)」を入力し、さらに割り算の分母にあたる「単位(箱)」が収められているセル(ここではC2)をクリックしたら、Enterキーを押す。

●STEP3
選択したセルに計算結果が表示される。

●STEP4
選択範囲の右下にポインタをあわせダブルクリックすると、オートフィル機能が働き表組の空欄が埋まる。

【今回のまとめ】
今回用いたQUOTIENT関数は、「=QUOTIENT (分子,分母)」という基本構文となる。「分子」、「分母」ともにセル範囲のほか、直接数値を指定することもできる。ただし、割り算なので「分母」に「0」が指定された場合には、エラーとなってしまう点に注意しよう。



構文もシンプルで目的も絞られているので、使い勝手の良い関数といえるが、在庫管理などで利用する際には、割り算の「余り」にあたる数値も一緒に把握しておきたい場合もあるだろう。



そこで、QUOTIENT関数とセットでおぼえておきたいのが、割り算の結果(商)の「余り」にあたる数値を求める「MOD(モッド)」関数だ。

MOD関数は「=MOD(数値、除数)」という基本構文になる。QUOTIENT関数と対比させるなら、「数値」を「分子」、「除数」を「分母」と考えておくとわかりやすいかもしれない。この9場合も「除数」に「0」は指定された場合は、エラーとなってしまうので注意しよう。

このように、QUOTIENT関数とMOD関数の両方を使えば、割り算を用いる計算、特に「個数」を扱う計算が、かなり楽になる。割り切れない数値の扱いに悩んでいた人は、ぜひこの2つの関数を活用してほしい。