帰宅後に玄関で靴を脱いだ瞬間、自らの足のニオイに思わず顔をしかめたことのある40男も多いはず。そんなイヤな足のニオイを、自宅で手軽にケアできる「重曹足湯」の効果と方法を、医師の山下真理子さんに聞いた。

■今回のアドバイザー

医師

山下真理子さん


京都府立医科大学卒業後、モデルやタレントとしても活躍。現在は関西を拠点としながら、医師だけではなく、美容と栄養をテーマとした講演会や、美活イベントも行っている。そのほか、医療専門学校にて講師を勤め、医学教育にも従事。動物愛護活動家としても講演などを行うなど、活動は多岐に渡る。

足のニオイの正体は『イソ吉草酸』にあった!


そもそもイヤな足のニオイは、なぜ発生してしまうのだろうか?



山下さん「足のニオイの主な原因は、イソ吉草酸という物質です。イソ吉草酸は、足の汗や皮脂、古い角質などを雑菌が分解することで発生し、独特のイヤなニオイを引き起こします。靴の中は湿度や温度が高く、雑菌が繁殖しやすい状況にあります。とくに革靴など、通気性の悪い靴を1日中履くことの多いビジネスマンは、足のニオイに悩まされることが多いのです。また、イソ吉草酸は水洗いだけでは落ちにくいため、入浴時にいくら足を洗ってもニオイは改善されません」


重曹を使った簡単ホームケアで、足のニオイを撃退


イソ吉草酸が原因の手強い足のニオイケアには、重曹が効果的だという。重曹を使ったケア方法が、自宅でも簡単にできる重曹足湯だ。その方法は?



山下さん「洗面器に40℃弱のぬるま湯を貯め、小さじ1〜2杯程度の重曹を入れて重曹水をつくります。事前に軽く洗って汚れを落とした足を浸けて、10〜20分ほど足湯をします。重曹は炭酸水素ナトリウムというアルカリ性の物質なので、弱酸性のイソ吉草酸を中和してくれる効果があるほか、角質を取り除き、かかとを綺麗に保つことができます。お風呂上がりで血行がよくなっているときに行うと、より効果的です。この時、65度以上の熱いお湯を使用すると、重曹水は強アルカリ性になり、肌の乾燥を引き起こしたり、肌トラブルの原因につながったりするので控えてください。また、重曹の濃度を高くし過ぎても、肌を傷つけてしまうので注意が必要です」



さらに重曹水を使った足のニオイのケアは、日常的に取り入れてみて、と山下さん。



山下さん「重曹水をスプレーボトルに入れて持ち歩けば、出先でも足のニオイの応急処置を行うことができます。普段からこまめにケアすることで、足のニオイを予防できます。また、訪問先やお座敷の会食時に使えば、応急処置にもなりますよ」


悩ましい足のニオイがなかなか改善されない場合は適切な治療を


足のニオイ悩みについて、注意点は?



山下さん「足のニオイには、イソ吉草酸のほかにも、さまざまな原因が考えられます。重曹でもニオイが改善されない場合は、疲労やホルモンバランスの乱れが原因となるアンモニア臭が発生している可能性があります。アンモニアはアルカリ性であるため、重曹ケアでは効果が期待できません。また、水虫がニオイの原因となっている場合もあるので、適切な治療を行ってください」


最後にアドバイザーからひと言


「エステに行ったり、高価な美容品を使用したりすることだけがケアではありません。まずは手軽なホームケアから、気になるニオイ対策に取り組んでみてください」