日本家族計画協会によれば、夫婦全体の約半数がおちいっているという「セックスレス」。当たり前と考える夫も多そうだが、場合によってはセックスレスが離婚の原因になり得るというから要注意だ。セックスレスでの離婚を回避するためのポイントを、専門家に聞いた。

■今回のアドバイザー

離婚カウンセラー

岡野あつこさん


立命館大学卒。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科卒。27年間のカウンセリングにおいて、3万件以上の夫婦問題の相談に携わってきた。『最新 離婚の準備・手続きと進め方のすべて』(日本文芸社)など、著書多数。


夫婦ならではの営みだからこそ、セックスレスは離婚の原因になり得る


近年、各メディアで報道されている、夫婦間のセックスレス。離婚事由として取り上げられることもあるというが、本当にセックスレスが離婚の原因になることがあるのだろうか?



岡野さん「私の元にもセックスレスの相談が頻繁に持ち込まれており、現実として離婚の原因につながっています。社会的な常識として、基本的にセックスは夫婦だからこそできる営み。そのため大切に考えている夫婦が多いからです。



特に、体の相性のよさやセックスが関係の中心にあるような夫婦の場合、セックスレスが離婚につながる可能性は高くなります。元々あったものがなくなってしまうことで、そこに大きな違和感が生じてしまう、ということになるわけですね」


「浮気もせず真面目に働自分は間違っていない」こそ大間違い


とはいえ、セックスレスの夫婦は年々増加している。特に男性の場合は仕事の疲れが原因となっているケースが多いとも。セックスレスが離婚の原因となる夫婦に何か共通点はあるのだろうか?



岡野さん「実は、比較的多いのが“真面目すぎる”夫婦というケース。たとえば、浮気もせず真面目に働いている夫には『自分は間違っていない』との思いがあり、妻が何に対して不満を感じているのかがわからない。一方、妻はセックスレスによって夫から愛情を感じられず、その不安を自分の中に抱え込んでしまう。このすれ違いが離婚の原因となるわけです。



このすれ違いを防ぐためには、普段から妻へ愛情を伝えることが重要といえるでしょう。問題の根本にあるのは、セックスレスによって妻が『愛されている』という実感を得られないこと。だから、どんなに忙しくて疲れていても、『大切にしている』という気持を言葉や行動で示すべきなのです。新婚ならともかく、妻とのセックスに毎回全力で気を使うのは大変。でも。普段からきちんと愛情を伝えておけば、多少の“手抜き”も許されるはずですよ」


妻から悩みを打ち明けられたら、「非日常を作り出す」


では、すでに妻とセックスレスになっている場合はどうすればいいのだろうか?



岡野さん「もし妻からセックスレスの悩みを打ち明けられたら、かなりの危険信号です。その場合は、絶対にごまかしたり、逃げたりしてはいけません。妻の気持に正面から向き合うことが大切です。



もし夫婦関係を修復する気持があるなら、オススメは『非日常空間』を作り出すこと。普段は仕事で疲れていてセックスどころではないのなら、『ゆっくり休みを取って今度旅行にでも行こう』、『ホテルに行こうよ』などと誘ってみてはいかがでしょう。妻と一緒にどこかへ出かけ、気分を変えてみてください。自然とセックスにつながるようなムードを作れば、夫と妻の双方にとって無理がないのではないでしょうか」


最後にアドバイザーからひと言


「夫婦がお互いを高め合える共通の趣味を持つのも◎。特に、夫婦で一緒にジムに通えば身体も引き締まり、奥さんと過ごす時間も増えるので、一石二鳥ですよ」