早い人では、20代や30代からどんどん増えていく白髪。染毛は不自然に黒くなりすぎてしまうことがあるし、頻繁に染め直さなければいけないのも正直面倒なもの。それならむしろ白髪を活かしたスタイリングがわかれば、これらの問題に悩まされずに済むのではないか。そう思い、“髪のプロ”に話を聞いた。

今回ご協力いただいたのは、表参道にある人気ヘアサロン「OLTA」代表の後藤泰さんだ。

後ろに流してあえて“老い”の印象を


「『白髪』とひと口にいっても、ほとんど全部白髪の人がいれば、少しだけ生えてきたばかりという人もいるので、全員に当てはめるのは難しい」と前置きしつつ、まずはどれくらいの長さが好印象なのか話してくれた。



「やはり長さがあるとだらしない印象になりがちなので、ベリーショートからショートくらいがおすすめです」(後藤さん、以下同)



続けて、どんなスタイリングが良いのかを聞いたところ、後藤さんは以下のように話す。



「後ろに流すなど、毛流れを作るスタイルは白髪にハマると思います。髪を後ろに流すことで、どちらかというと老けた印象を与えます。反対に前髪を下ろしていると若い(幼い)印象になるのですが、若々しく見せようと前髪を下ろすのはあまりおすすめしません」



この話を聞く限り、前髪を下ろして少しでも若く見えたほうが良いと思うのだが…。じつはこれにはワケがある。下ろした前髪が与える“若い印象”と「老いの象徴」ともいえる白髪の“老けた印象”、相反する2つが混ざり合うことで、より白髪が際立ってしまうのだとか。そのため、あえて老けた印象になるように後ろに髪を流すことで、白髪が馴染むという。



ちなみに、使用するスタイリング剤は「束感を作るワックス系よりも、ツヤ感が出るジェル系やクールグリースなどのポマード系が良い」とのこと。

髪のスタイリングだけでなく服装も含めたトータルで考える


また、「髪型やスタイリングだけではなく、服装も含めて考えたほうが良い」と後藤さんはいう。たしかに、ツヤ感・毛流れを意識して髪型をキメても、その時に着る洋服次第では印象も変わる。では、どんな服装が良いのだろう?



「セットアップにするとか、ジャケットを羽織るとか、トラッド系ファッションとの相性は良いですね」



トラッド系というのは、トラディショナル、つまり伝統的な服装、正装のこと。日本の伝統的な服装といえば和服だが、ここでいうトラッドは、ジャケットやブレザー、シャツ、コーデュロイパンツ、スラックスなど、いわゆる“キレイめスタイル”というヤツだ。こちらもあわせて覚えておこう。



白髪というと、やはりネガティブに捉える人は多いだろう。しかし、これからは“厄介者”ではなく、自分をカッコよくみせるための“武器”になるように付き合っていこう!