したたる汗や皮脂汚れ、紫外線などの影響で、頭皮や毛髪に不安を抱えていた人も多かったであろう今夏。しかし一説によれば、夏よりも秋のほうがより頭皮や抜け毛のケアをすべき季節なのだという。季節性の抜け毛のメカニズムと、シャンプーなどで頭皮をケアする方法について育毛・発毛の治療をおこなっている銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さんに話を聞いた。

■今回のアドバイザー
銀座ケイスキンクリニック 院長
慶田朋子さん


日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。平成23年にメスを使わないリバースエイジング治療をコンセプトに「美容皮膚科・銀座ケイスキンクリニック」を開設し、スキンケア、アンチエイジングケアのきめ細かいアドバイスをおこなう。


季節の変わり目に頭髪が抜けるという噂は本当?


慶田さん「原因は様々なのですが、秋口に抜け毛が増えるという方はとても多くいます。AGAの治療を受けている患者さんも“秋を越えられればひと安心”という時期でもあり、薄毛が気になっている人ほどナーバスになることでしょう」

ではその原因はどんなものがあるのだろうか?

慶田さん「そもそも季節の変わり目は、気温や日照時間などの大きな変化が自律神経に影響を与えて脱毛する、という説がありますね。自律神経の乱れは末梢循環を悪化させ、毛根への酸素や栄養の不足につながると考えられます。加えて、秋は夏の発汗や紫外線などの疲れが頭髪に出やすくなる季節といわれています。もちろん生活習慣や遺伝も影響するので、季節性脱毛の原因はひとつに絞れないのが現状ですが、毎日の洗髪方法やヘアケアに気を配るなど、日常的な頭皮ケアが大切になってきます」


抜け毛を防ぐ男のシャンプー選びの基準は、肌質に注目


そんな頭皮ケアとして慶田さんはシャンプーに注意すべきとしている。

慶田さん「頭皮も顔の肌と同じ“素肌”なので、シャンプーやリンスは、肌質に合わせて選んでください。

●乾燥肌の男性
乾燥によって粉を吹いた肌と同じ、細かくてサラサラしたフケが出る人は乾燥肌です。肌が乾燥する秋冬は頭皮も乾燥するので洗浄力が高いシャンプーで髪を洗いすぎると頭皮がさらに乾燥してしまうため、保湿ケアが必要です。頭皮はなかなか保湿しにくい場所なので、保湿剤が入っているシャンプー・リンスを使ってください。洗髪後に頭皮に化粧水を塗る方法も保湿につながります。

●皮脂量が多い、汗っかきの男性
皮脂が酸化すると刺激物質になり、頭皮のバリアが悪化します。秋や冬でも顔の肌が脂ぎっていたり、ベタッとした脂漏性のフケが出る人は、洗いあがりがさっぱりする、洗浄力・脱脂力が強いものや、皮脂量を調整するシャンプーがおすすめです。一般的に“皮脂が多いと毛穴が詰まり薄毛になる”と信じている方が多いのですが、正確には『男性ホルモンを、超強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変換する酵素(5αリダクダーゼ)の活性が遺伝的に高い人が薄毛になりやすく、同時に皮脂量が多い傾向にある』という見方が正解です。頭皮環境のために過剰な皮脂は洗い流すべきですが、遺伝性の男性型脱毛(AGA)には皮脂コントロールのみでの改善は難しいです。5αリダクダーゼをブロックするAGA専用の内服薬をお試しください。

髪を洗う際はどんな肌質の人も、しっかり泡立ててから洗ってください。原液のままシャンプーを直塗りすると刺激が強すぎるため、肌の負担になってしまいます。泡立ててから、やさしく揉むようにマッサージしながら髪を洗うことで、寒さで収縮した頭皮の血行を促進します。その後、髪に泡が付いていた時間と、同じくらいの時間をかけてシャンプーやリンスをしっかりすすぎます。頭皮にシャンプーやリンスが残っていると、頭皮の荒れや脱毛の原因になります」


本格的な育毛を心がけるなら洗髪後のケアあわせて内服薬も活用しよう


慶田さん「洗髪後は、毛穴の汚れが落ちているので、育毛剤がより浸透しやすくなっています。タオルドライ後、半乾きの状態で育毛剤を頭皮に直塗りしてください。シャンプーをしながら頭皮をマッサージすることは、血行を促進し頭皮に栄養が行き届きやすくなります。その一方で、育毛や発毛は食生活や体調、運動量なども大きく関わっています。生活習慣を整えることが、抜け毛対策の近道なのです」


最後にアドバイザーからひと言


「シャンプー時の頭皮ケアと併せて『ザガーロ』などのAGA治療薬を内服することで、より本格的な育毛・発毛ケアが可能になります。秋冬に頭皮が気になる方は、ぜひ一度AGA治療院にご相談してみてはいかがでしょうか?」